ネーミング王子SF3部作の監督、誰がいいか考えました ヽ(゜∀゜)ノ
AIがプログラムを裏切り非合理的な判断をするやつって廃れないよね…
案1:脱出用ポッドに押し込められ、AIが爆破したときの威力を利用して王子は星に帰還、めでたし。
案2:なんかいろいろうまいこといって黒幕が分かって地球に平和が訪れてそのまま会社に残って王子は引続きネーミングを続け、めでたし。
ありがちな大団円が見えてきましたね!
①実はAIもグルだった
②けど王子にけっこう情が移ってもいる
③ただ悪いやつのプログラム上、王子をだまして(≒それとなく誘導して)唆します
④だます:ネーミング星はこういう経緯で滅んだ等
⑤唆す:復讐させる
⑥長年導いてくれたAIの教唆内容に疑念を抱きつつも復讐の準備を着々と進める王子
⑦復讐に王手をかけようという所で正体がバレる王子
⑧追い詰められ迫害一歩手前のところで、AIが身を挺して王子を守る
⑨ジジ… ジジ… 「ネーミングはやっぱり、誰かを笑顔にするために使わなくっちゃ」
⑩AIは最期に、ネーミング星も王子の家族も民も、無事であることを伝え、お約束の爆破
どっかで見たような設定が過ぎてめちゃめちゃ楽しい(私が)
知らず知らず思いっきり影響受けてるな~って分かるの面白い
「ただしい」とはなんだろうか。
脱出用ポッドの中で何年も、外部との通信も遮断され、AI以外と会話を交わしたこともない。
あまりにも小さな頃からこのポッドで宇宙を揺蕩っている王子に、ネーミング星の記憶はない。
ほとんどは、AIが見せてくれたかつての母星の画像や映像や文献から得た知識と、AIの解説によって学んだ。
しかしその「優秀な」学習用AIは、ネーミング星産のものではなく、件の経済学者が来星時に持参した「物珍しい手みやげ」の一つだった。
かつて小さくて幼かった王子の親であり、きょうだいであり、先生であり、友達だった学習用AI。
少々とぼけた物言いをすることもあるが、いつも王子を「ただしい」方向に導いてくれる、唯一無二の存在だった。
だけど。
「本当にそんなこと、父さんたちが喜ぶのかな。」
「「忘れたのですか、ネーミング星の悲劇を。」」
「「滅ぼしなさい。この星のすべてを。」」
「「悲しみのネーミングで埋め尽くして、何もかもをバラバラに、粉々に、目にもうつらないくらいに。」」
「「お父さまもお母さまも、ネーミング星の皆がそれを望んでいるでしょう。」」
刺客なのに、この星で暮らしていくうちに情が移ってきてしまうんですよ。
この星に復讐をするために来たのに。
四季の移り変わり、おいしい卵料理、
ちょっと意地悪なところもあるけど、優しくて憎めない先輩たち。
「だんだん分からなくなってきちゃったなあ…。」
月がオレンジ色にかがやく夜、王子は、
例の脱出用ポッドに組み込んでいた学習用AIと久々に話します。
「ねえ、これから僕はどうしたらいい?」
今まで王子がふんわり言ってたこと全部深読みしたくなってきました。
「僕は根に持ちますよ~」とかもメチャメチャ本気なんじゃないですか?
壮大なSF3部作として映画化できそうです…… ネーミング星物語……!
単に私がそういう設定大好きマンだからでこれはフィクションです…
ハイクが終わるという今になってなんで
「実はネーミング王子は地球を滅ぼしに来た刺客でした」
みたいなことを言ってしまうのか?
もうすでにない王家の王子を名乗ってる(?)時点で悲痛
最初~にあった「商品のネーミングに特色のある製薬会社の新入社員こばやしせいやが軽口で言ったネーミングが受けて先輩からネーミング王子だねって呼ばれ始める」みたいな設定を思い出してみると「なぜ僕の正体がバレた!?」みたいになって面白い…。
経済系の授業をお茶漬け程度にしか摂取してないのが今は悔やまれます
(卒論どうやって書いたの?)
表現力と知識の問題で解釈違い残るんですがなんかそんな感じで悲痛なほどにゲンナマに固執する背景があると、グッときますよね…