エアコンの冷風を首筋に当てられる自分を鏡で見ながら、静かにふつふつと怒っていた時にふと思い出したこと。
あれは大学の卒業式の日。
早朝の美容院に着付けとセットをしてもらいに行ったところ、同級生がいて先にセット中にだった。
並んでセットしてもらってたんだけど、彼女が先に終わってケープを外すと……なんとニットだった。よりによってかぶりの。
あ……と思った私と同時に上がる、美容師さんの悲鳴。
美容師さんが三人がかりで、力任せに襟ぐりを四方にひっぱり、ざっくりしたセーターだったのが幸いして、なんとかセットヘアをニットから救出。
次に私を振り返…[全文を見る]
【今日の子ども】ずっと前のこと
姪は一歳になる前に保育園に通い始めてて、卒園証書には【五年間の保育を終了し・・・】って書かれてた。
そんな保育園の初日の連絡帳。
「今日は初めてで緊張したのか、お昼ご飯はあまり食べられませんでした。でも、おやつの時間にはお隣の子の分も手伝ってあげていました」
当日はクリスマスイブでケーキが出ていたということです。
生まれた時から食欲は旺盛な子でした。
お昼も食べられない緊張の初日にも、ケーキの誘惑には負けたようです。
ちなみに、一歳未満にして箸を使っていて保育士さんに「あら、この子箸使ってるわ」と驚かれました。
繰り返します、生まれながらにして食べることが大好きな子でした。
そんな姪も年が明けたら二十歳です。
記念に何が贈ろうと思うのですが、食べ物しか頭に浮かばないのです。
先日見ていたテレビ番組で、最近の研究結果でティラノザウルスの鳴き声はゴジラ系ではなく、鳩に近かったって言ってた。
更に、全身を羽毛が覆っていたらしいとも。
えーと、羽毛で鳩の鳴き声・・・・・ぴーちゃんか。
葬儀の日、甥のスーツ姿がなんかカッコ悪かった。
そばに行き小声で、背中を伸ばしなさい。ジャケットの前がたるんでるよ言った。
帰宅して、白いローゲージニットに着替えた時に、姿勢のせいではない、こいつ幼児体型になってる!と気づく。
胃から下が出てる。
みんなが同じことに気づいて、妹が体重計に乗せる。
67キロ・・・。
おまえ、小学校から高校までバスケしてて、腹筋割れていたよね?
なんだ、その腹はー!
「俺より多い」と、弟が唾やき、「てことは、ここにいるなかでお前が一番体重あるわけだ。四十代の叔父にいわれて恥ずかしくないのか」と私。
弟は体は鍛えてる。
さずがに危機感を感じたらしく、上洛したらジムへ通うそうです。
先日大宮スタジアムの飲食ブースで相席になった方は、松本山雅のチーム名の由来の喫茶山雅のオーナー(故人)がおじさんだと言ってた。
こんな偶然があるんだな~。
嬉しくなるじゃありませんか。
そういや、その喫茶店を復活させよう案が出ているけど、実現の日は来るのかしら。
でも、喫茶山雅よりも居酒屋アルウィンが好き・・・きっと。
そういや、昔、子連れ出勤したことがあったな。
群馬にいた時、遊びに来ていた小学生低学年の甥と姪。
なにかの都合で子供たちの帰宅が一日延びて、私の出勤日になっちゃった。
普段は家で留守番もなしていたはずなんだけど、伯母としてはそれも心配で、ふたりをつれて出勤した。
その日は外回りの半日の仕事の日で、外に出るまで職場の目の届く応接に座らせ、その後自分の車に乗せて役所回り。
なんだか新鮮でとても楽しかった。
懐かしい。
あの、ゆきちゃんゆきちゃん!と助手席を奪い合った子供たちはどこへ?
今、テレビの番宣で警察密着物をやっていて、手錠をかけるシーンを見て思い出した。
私、手錠かけられたことあったわ。
捕まったわけじゃないわよ。
プレイでもないわよ。
本物だと言っていた。
記念写真撮っとけばよかったと、ふと思った。
十数年前に、友達に誘われて渋谷のオーキッドホールに新日本フィルを聴きに行った。
【ヱヴァンゲリオン交響楽】
その頃は全くヱヴァなんて知らなくて、なんで青い髪のセーラー服の子がいるんだろう・・・?と思いながら見ていた。
声優の舞台挨拶も、なんなのかわからなかった。
その日録音していると言っていた。
その後、渡されたCD。
録音日 1997年7月6 7 8 14日
もしかしてけっこういいものに誘ってもらっていたんだなと、今になって思う。
15の頃に大好きだったひとの話。
6歳年上で、実業団でバレーボールしていた。
背が高くて私の知らない世界をたくさん知っていて、ものすごく大人に見えた。
何年かして大きな都市に行き、学校と掛け持ちしながら、夜に働いていた。
その後、自分でも店を開いて、あの店は何年続いたんだろうか。
一度だけ友達と遊びに行ったんだけど、あまりに久し振りすぎてもう共通の話題が見つからなかった。
その後、長らく憧れていた沖縄に住むと行って引っ越しをした後、音信が途絶えた。
異国風の顔立ちがエキゾチックで、本当に素敵なひとだった。
彼女は今どうしているんだろうと、時々思い出す。