フィロソフィーのダンスの、こちらの動画冒頭の、いわゆる「出囃子」（Overture）が
とても素敵で何度も見てしまいます。
　

　
2010年代、数多くのアイドルグループが独自のOvertureを持っておりました。
AKB48や、ももいろクローバー、その基本は、4つ打ちのタテノリであり、
ヲタクが「よっしゃいくぞー、タイガー、ファイヤー」など「ミックス」と呼ばれる掛け声を入れることが
曲制作の前提にあったと思うのですが、
　
フィロのスの出囃子は、冒頭のMC部分こそ、
一般的なアイドルグループのOvertureのありかたを明らかに踏襲しながらも、
　
16ビートの裏裏裏　裏裏裏から、ランニングベース、ギター・ベース・ドラムのソロ……
ミックスどころか「オイ、オイ」の合いの手が入る余地もない作りとなってます。
この10年でアイドル歌謡はこう変化したのだという史観が詰め込まれているのではないかと…。

山﨑夢羽による宮本佳林のモノマネ

　
かつて「おれが可愛いと思ったアイドルの東海地方出身率は異常」の法則（？）があったんですが、
BEYOOOOONDSの山﨑夢羽（愛知県出身）は2010年代最終形かもしれないですね……。
そして、とても声が通るししっかり歌える。
　
この世は捨てたもんじゃない。

Juice=Juice 「Borderline」
アンジュルム「もう一歩」
そして、モーニング娘。'19「青春Night」
　
この最近の3曲、ハロコンで立て続けに歌われたら最高なのですが……。
　
作曲者編曲者ぜんぶ違うけど、ひとつの傾向に基づいてる感じあるので。
　
ハロプロにはMIXの文化（タイガーファイヤーの掛け声）がないとはいえ、
手拍子すらちょっと取りにくいかなってポイントも用意されてて攻めに攻めてます。
　

モーニング娘。'19『青春Night』(Morning Musume。'19 [The Youthful Night])(Promotion Edit)

　
YouTubeには、「RETRO. FUNK. DISCO. POP.」なんてコメントもありましたが、
とてもあっさりした感じで、料理に例えると、もりそばのような味わいを持ってます。
そう感じるのは、メロディーも編曲も、休符が音としてしっかり機能してるから
ではないかと思います。
　
そういう音楽がRETRO. FUNK. DISCO. POP.なのかもしれません。

フィロソフィーのダンス/イッツ・マイ・ターン、ライブ映像。

　
これは2018年のアイドル歌謡で最も良かった曲だと思うのですが、
今回の映像はイントロに、最近出たT-Grooveさんのリミックスの要素が入ってますね。

meme tokyo. Teaser Movie

　
「meme tokyo. 」は、「でんぱ組.inc Jr.メンバー募集オーディション」で選ばれた人たちで、
動画のBGMは、彼女らがTIFでカバーした「でんでんぱっしょん」のインストです。
　
原曲とは全く異なるアレンジで、コード進行はがっつり取り替えてあります。
2013年にでんぱ組.incが歌った「でんでんぱっしょん」は、AKB48の「ヘビーローテーション」を
意識した作りになっていたと思うのですが、そういった要素がもうない。
　
現時点から振り返った、追想によって変形した2013年の東京という概念はこんな感じかも、
という音になってる。音源化まだかな……。

アンジュルム『私を創るのは私』(ANGERME [It is me who constructs myself.])(Promotion Edit)

作詞：井筒日美　作曲：KOUGA　編曲：KOUGA
　
とてもT-SQUAREみのあるメロディーですね……Crisis・Faces・Historyあたりを思い出しますた。
　
夏のハロコン札幌公演で、各グループ新メンバーの挨拶があったとき、
橋迫鈴ちゃんが喋ってるの観て、私の隣に座ってた母娘が「……この子かわいいっ！」と
言ってたのを思い出します。

フィロソフィーのダンスの、12月17日のツアーファイナルでのバンドメンバー、
ベースが、KIRINJIの千ヶ崎学さんなんですって！！
　
https://natalie.mu/music/news/355881
　
T-GROOVEさんによるリミックスが出たとき以上に驚きました。
　

　
この曲とか'70年代っぽさの極致なので、ぜひ演奏して頂きたいですね……。

モーニング娘。'20『KOKORO＆KARADA』(Morning Musume。’20 [Minds & Bodies])(Promotion Edit)

　
3:55あたりの森戸知沙希ちゃんの表情が好きなのだ。
石田と森戸で現在の娘。のリズム隊だな～って形がこの映像にも。

シスター／フィロソフィーのダンス（2019）

　
この曲は本日のツアーファイナルでも演奏されたとのことで、
千ヶ崎学さんが演奏する姿を見たかったですな～映像媒体にならないかな。
来年のメジャーデビューも発表されたとのことで、いろいろ楽しみです！

meme tokyo.「メランコリックサーカス」Music Video／Meme tokyo.「Melancholic Circus」

　
これはとても良い。「でんでんぱっしょん」のカバーのときも思いましたが、
記憶の中にある2013年の東京の音。いつしか忘れ物になってしまった要素で構築されてる。
その頃よく聴いてたPandaBoyの「HQ Idol Song Mix」ってこんな感じでほんと賑やかで多様でした。
　
次のDecadeに向けて大きな期待を。

a-ha - Take On Me (Official Music Video)

　
4Kで見ることができるようになりましたと！
'80年代の「押絵と旅する男」であり、アイドルヲタクの琴線に触れるところのある映像です。
今年初旬にはWeezerが、MVでのロトスコープの再現も含めてカバーしてました。
　
BEYOOOOONDS「眼鏡の男の子」のMVを観たときの第一印象がこれだった人は多いのでは。
そして、主演の女の子が時折、こぶしファクトリーの野村みな美さんに似て見える。

(承前)
期待通り、「シスター」の映像がアップされてました！
　
フィロソフィーのダンス/シスター（ライブ・アット・スタジオ・コースト）

　
ベースの、KIRINJI千ヶ崎学さんもちょっとだけ映ってます。
YAMAHA BB P35を弾いてみたくなりました。
　
Spotifyで8曲が音源配信されてる～
「イッツ・マイ・ターン」がホーン仕様でさらに完成されてますな。
https://orcd.co/v3ybmk

フィロソフィーのダンス/ライブ・アット・スタジオ・コースト（３/11までの限定公開）

　
フィロのス、9曲分のライブ映像が来ました！
　
2019年12月17日は、2010年代アイドル史が完了した日だったんですね。
多種多様なリズム。ディスコにシティポップにスウィング。ホーンセクションにパーカッション。
そして千ヶ崎学さんとYAMAHA BroadBass……いやあ最高ですね。
　
5年前にTower of Powerを見て、「これからのアイドル歌謡はファンクだ」とつぶやいて、
当時、同じ店のカウンター席を囲んでいた仲間たちから共感を得られることはなかったけども、
あのときの私の直感と、それに基づいて見聞きしてきたことは、つまりこういうことなんですよ……！
　

meme tokyo.「レトロフューチャー」Music Video／meme tokyo.「Retrofuture」Music Video

　
作詞：海猫沢めろん　作曲・編曲：浅野尚志
　
昨年の「でんでんぱっしょん」カバーにおけるラップ部分と同じオケやメロディーがここで再登場！
今回も「2013年の東京」を感じる音です。
かつて「アイドル戦国時代」が一番良かったころに存在した”ダイバーシティ”が残されている音楽。
　
MVや写真だと人間離れして見える、りとくん（天沢璃人）が
実はふにゃふにゃした、人当たりの柔らかい感じの人物だってのを最近知りました。

【期間限定】東京女子流 / 2nd JAPAN TOUR 2012～Limited addiction～ CONCERT*03『Rock you!』@2012.5.20 日比谷野外音楽堂

　
YAMAHA CP（CP300？）とYAMAHA BB 2025X（おそらく）が使われている～！
そして松井寛さんがいる！！New Eraのキャップのシール、松井さんは剥がしてないのをこの動画で確認できた。
わたしも剥がさないままにしておこう……。
　
どうしてこれを観に行かなかったんだろう、タイムマシンができたら行かなければ……。
東京女子流と松井寛にがっつり影響を受けたのは2014年のことでした。
聴覚の分解能を再構築したのがその辺からでございます。

meme tokyo.「0th one-man LIVE "MEMETIC ALGORITHM"」2020.3.22@渋谷WWW X

　
延期になった1stワンマンライブの代わりとなる配信。
2020年代のアイドルグループが出てきたかもしれない。
　
私が長いこと離れていた関東のアイドル現場へ復帰するかもしれん……。

ZOC「SHINEMAGIC」Music Video

　
作詞/作曲：大森靖子　編曲：大久保薫
　
新メンバーの「巫（かんなぎ）まろ」が加入、ということでMV見ました。
想定の100倍以上に良くて、何というか気分にしっくり来ました……。
　
「アイドル戦国時代」という言葉をアイドル自身が発言してメディアの記事になったのは
2010年8月の福田花音が最初と記憶されているのですが、2020年代にこういった形で戻ってきてくれるとは……。
　

01【バイオリン初心者】31歳、オンラインレッスンでどこまで上達できるか【成長記録】

　
2010年代のアイドル史に一時代を作った最上さん、YouTubeチャンネル開設してたの、
今日知りました。そして「31歳からはじめるバイオリン」の動画発見。
　
チューニングは一番高い音がE弦で、高→低でEADG、
コントラバス（低→高のEADG）の真逆なんですね。知らんかった。

Bruce Springsteen - Born to Run (Official Music Video)

　
2010年代前半型アイドルの映像作品において必要だった要素が、
イントロから末尾まで、全て揃ってるミュージックビデオではないかと思います。
　
……という話は数年前にもしたかもしれない？