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オカルト部のことを語る

また二年前に亡くなった祖母の話に戻るけれど
先月、御彼岸の頃、母が元祖母の部屋(今は父の部屋)で久しぶりに祖母の遺品整理をしていたら
突然つんと「祖母の匂い」がしたそうな
今は父親が寝起きしている部屋だし
祖母も父も要介護で部屋には消臭剤が置いてある
母は言う
「やっぱりかえってきてたのね」

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オカルト部のことを語る

やはり今年亡くなった近所のかたのお話
そのかたは認知症で施設に入っていてそのまま亡くなったんだけれど
そのあいだに御自宅は改築して大きく立派になっていた
訃報回覧が回ってきて家族葬だというから、お悔やみをいいにいった母に娘さんが
「この家には母の部屋もちゃんと造ったんですよ、ここに連れてきてあげたかったけれど母は新しい家を見ないまま亡くなった」
と言ったそうな
八月お盆の頃、夕方わたしがかえってきて、そのお宅の前にさしかかると
そこの駐車場からとんぼが飛んできた
「あ、とんぼだ!珍しい」
と思って帰宅し母にいうと
「わたしも見たわ赤とん…[全文を見る]

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オカルト部のことを語る

二年前に亡くなった祖母の話
亡くなる前夜、母がそばについていたら
白い着物を着た女のひとが来てる、後ろ姿だから顔は見えないけど、と祖母が言ったそうだ
そのひとの容姿を聞いて誰だか母にはわかった
祖母と母が同居して看取った祖母の母だと直感したそうだ
最近近所の、わたしたち家族がお世話になった女性が米寿で亡くなった
そのかたも娘さんと暮らしていて、お悔やみにいくと
「うちの母は小さいときに生みの母と死に別れたんだけれど、母は亡くなる前日まで元気でねぇ、でも夜になったらね、あぁお母さんが迎えに来てるわ、そこにいる、見えるわ、でもお母さん、こっちを向いてくれないの顔が見えないわって言っていたのよ」
と言われたそうだ
やはりお迎えにくるんだね、と母はしみじみと言っていた
ちなみに顔が見えない(後ろ姿でいる)のはまだ死ぬ時じゃないからで亡くなる時には顔を見せて再会を果たしたんじゃないかというのが母の解釈