/今起きたことをありのままに話すと

待ちわびた宅配の人がいらしたので喜び勇んでドアをバーンと開けたら、うちの中から外に向けてアンジュルムの「次々続々」というぞくぞくする歌が流れてしまいすこし気まずかったけど表情を変えずに受け取りました。

テレビではげしく宣伝している、おいしくておいしくてごはんがとまらなくなる冷凍焼売が食べたくてスーパーに寄りました。スーパーのどの区画のどの棚にあるかもわかっていたので、まっすぐそこに向かいましたら、なんとひとつもなかった。前回見たときいっぱいあったのに。思い返せば私があの焼売を食べたくなったのも唐突だった。伏線がなかった。おそらくこの地域に何かをどうのこうのしてみんなあの焼売が食べたくなるかどうか実験したんだろう。人間こわいわあ。

自分の鼻から出た空気音が携帯電話の着信音に似ていてびっくりした

会社からどーんと資料が届いた。ぺりぺりと中を開けてみると、なんと、私宛じゃなかった。宅配に出すときに封筒と中身が入れ違っちゃったのね。こりゃ大変。
で、今言いたいのは、荷物が入れ違ってしまった相手の方のお名前が、私のと絶妙に似てるってこと。一文字も重なってないんだけど、全体像が似てる。例えるなら「伊藤理佐と高橋由佳」みたいな。伝わるかしら、この驚き。

ホッチキスと爪切りを間違えました。

乾燥で指先の皮膚が切れて流血。先方に戻すものに血がつくとまずいので絆創膏を探したが切れてた。代わりにサロンパスを貼ってみた。これが意外と良い。

アパートの郵便受けのとこまで行ったら、めずらしく誰もいなくてしーんとしてたもんで、機嫌よく歌ってみた。振り向いたら人がいた。そのとき歌ってた曲がこれです。どうぞー！

映画館で、隣席のおじさんが、コーヒーを飲むときには「はー、ぐびぐび、はー」と音をたてるし、ある登場人物が思いがけない行動を取った時には「おーい……」と不満気な声を出すし、また、当然のように肘掛けは占領するしで、「くぬやろ」と思っていたのに、ラストで鼻をグズグズ言わせながら拍手していたので、許してつかわす……と思った。これが「シネコン・私の完敗事件」のすべてです。

またピンポンダッシュか！　と玄関横の窓をすぱーんと開け放してにらみをきかしてやったその先には、書留を持ってきたシャイな郵便屋さんが。

わかめを持って人んちに行って、花瓶をもらって帰ってきた。