いま大黒ふ頭、前は北仲通りに帝蚕倉庫って会社がありまして、もともとは三渓園の原富太郎主導で作った会社です。この原富太郎という人は生糸商人だったんすけど、自分だけ儲ければいいとは考えなかった気骨のある人で、生糸の価格が暴落したときに帝国蚕糸という会社を作って市場で余った糸をそこそこの値段で買い入れて缶詰に入れて保存し、生糸価格があがった段階で欧米勢に売りさばきいちおうの利益を上げます。大正時代に2回ほどそれをやって、2回目のときの会社の清算時の剰余金の一部で(生糸検査所とセットで)作ったのが生糸輸出のための帝蚕倉庫という会社です。…[全文を見る]
お話しするにはログインしてください。
Tips:「話題」が本文の内容と適切に関連していれば、広告も関連性の高いものが表示されやすい。
原富太郎のことを語る