早起きして散歩に出たら、ホテルの前の道で専属運転手さんたちがそれぞれの車を磨いていた。
そのなかのひとりが若き日のアラン・ドロンにくりそつ。
彼は小金持ちの女性客にとりいって小遣い稼ぎをしているが、そんな自分に退屈している。
最近やってきた富豪の青年が自分と背格好が似てることに気づいており、なにかと世話を焼いて近づこうとしているところだ。
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妄想部のことを語る
妄想部のことを語る
近所の散歩道沿いに2階の高さのところが大きな張り出し窓になっているおうちがある。
窓は西向きでアールデコ的なステンドグラスだ。
雨で少し汚れているけれど、差し込む光線を和らげてかえっていいかもしれない。
窓の内側は板張りの広い廊下になっていて小さいテーブルを挟んで肘掛椅子が二つ置いてあり、向こう側は手すり越しに吹き抜けを見下ろせる。
両側から回り込むように階下へ降りる階段があって階下の居間の壁は本がぎっしりの書架だ。
廊下の奥は狭くなって幾つものドアが並んでいる。
ステンドグラスから薄い西日が差すような時間には階下でお茶をいれ本と一緒に磨いた銀のお盆に載せて上がってきて、肘掛椅子の一方に腰掛けて染まった光に当たりながら本を読む。
時折向かいの空っぽの椅子越しに薄暗い廊下の先の消失点に目をやる。
[後半から妄想を織り交ぜる]