三行でおさまらなかったぶん。
「ヨハネの首」という言葉を口にされるまで、サロメと気づかなかった。気づいた時にほんとうに驚いた。そのくらい、サロメという娘に対してできあがってしまっているイメージと違うサロメ。あとでどごぞで読んだ解説でも納得したのだけど、普通のいいとこのお嬢さんが、周囲の大人の言動から学んだ「よいこがごほうびとして望むべきもの」として口にしたのがあれだったのだろう。すごくわかりやすい例えをするなら、ヒトラーユーゲントのような「よいこ」。そのあたりからも、「できあがってる体制(に対する抵抗と革命)」のイメージが強い。
それと、ヘロデ王の命による幼児虐殺のシーン、なんだかすごくリアルだった。母親たちの抵抗っぷりが。
淡々とリアリスティックな映画でした。
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