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/辞書のことを語る

学校文法は生きた化石

新しい国語辞典を買った。旺文社『標準国語辞典』2020年第八版(その23年特装版)。というのは同辞典の1973年新訂版(その77年第21刷)がたまたまうちにあったからで、他に理由はない。

この巻末附録にある「国文法の解説」、中学生向けの辞書なのでいわゆる学校文法そのままなのだと思うけど、この半世紀近い間にほとんど変わっていない。これ基本は橋本進吉やらが1930年代に作ったものがもとになっているので、やがて100年になんなんとしている。生きた化石のようで。

日本語文法関係の論文を漁っていると、なかなか熱い分野だという感じを受けるんだけど(逆に言えば標準的な文法体系が未だ確立されていないということでもある)、それが教育に落ちていかないとなれば、そりゃ国語の授業ってつまらないだろうね、と。