そうか。ヒヨコ先生は自分が大家殺人の容疑者として追われているのを知り、羽化した蚕を身代わりにここに置いて捜査の目を欺いていたのだ。まんまと私も騙されていたようだ。
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外に出て夢の中に逃げるのが一番の安全だとみなさんは知っているのだ。そのためにも私はあいつとヒヨコ先生とフラガールと兄さんと大家さんを見つけねばならない。
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蚕・・・。繭・・・。そうか、ヒヨコ先生はもしや・・・。
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「はいはいはい、ちょっといいかな。この棒の先を見てみてくれ」と突然黒いスーツにサングラスの二人組が私の前にあらわれ、棒の先をピカッと光らせた。
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「兄さんっ!」私はそう言って頭痛も忘れて立ち上がる。するとフラガールは私に振り返り「やっと思い出したみたいね」と薄ら笑いを浮かべた。
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そんな風に思いを巡らせていると、タコとルーコラを持ち、バイクに乗ったフラガールが雪芽奇蘭の香りと共にバイクで戻ってきた。
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慌てることはない。30分でフラガールは戻るはずだ。私はしばらく大家について思い出していた。
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薄れていく意識の中、私は思う。違う、私の名字は大屋であって大家ではない・・・。