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言葉のことを語る

「元気をもらう」という言葉が意味不明なのは、「元気をもらった人」がどう思ったか、というのがない点です。
「元気をもらって私も励まされたきがするぅ」なのか「元気をもらって私も負けてらんないと思ったぁ」みたいなものなのか、それはその「元気をもらった」という言葉を聞いたほうが処理をしなければならない点で、「元気をもらった」といった人のほうがたぶん元気のブラックホールです。
で、あいまいなまま、その言葉があふれると、空気を読めといって良いほうに強制させるから厄介です。「○○から元気をもらった」という勝手な善意を表明することでその言葉を受け取った側は「あなたは何か誰かに与えましたか?」という脅迫めいたものにもなり得て、間接的に善意はもっと広がるべきだというニュアンスを持ちはじめるんじゃないかな、と思ってます。そう思うのは善意というのはこっそりやればいい・謝意というのも相手に伝わればいいと思ってる俺だけかもしれないのですが。

でもって「元気をもらう」なんてほんとは他人に云わんでもいいと思うのですよ。「元気をもらった」と思える相手に伝えればいいんです。でも、「元気をもらった」って表明することで「わたしはポジティブよ!」表明してるわけで、他人のふんどしで「自分はいい人」アピールしてるところがないわけではないような。
おれ相当ひねくれた考え方してるかもですが。たぶんSuckerさんよりおれのほうが屈折しまくってるブラックホールを持ってます。