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差別のことを語る

同化の強制というのは、わかりやすく書けば多数派の人たちが「おれたちはこうやってたんだからおまえたちもこうするべきだ」という点です。もっとわかりやすい例でいえば、大多数の人が少数派を笑いにするネタで笑ってるなら、それを文句をつけるべきではない、という強制です。「笑いものにする」という言葉がある限り笑いというのは時として差別と表裏一体です。他人を笑う風潮は強い縛りになってしまう、縛りがないほうが良い、というのはわからないでもないですが、だとすると、そこに差別は残ります。なるべく不特定多数の人の前では特定少数を笑うような手のネタはやるべきではないのではないでしょうか。
マイノリティがそうではない人たちと違う扱いにすること自体がマイノリティを疎外させるという点についてはわからないでもないです、が、しかしそれを突き詰めてしまうと、笑いにされてしまったマイノリティについて、永遠にその地位に居ろ、永遠に笑われていろ、といってるのに等しいように聴こえます。