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差別のことを語る

「笑い」というのはおおまかに2種類あって、「笑わせる」ことと「笑われる」ことです。笑いのネタという場合、前者はテクニックが必要だからそれを扱う漫才師や落語家は師匠と呼ばれるわけです。後者はテクニックは必要ありません。バカなことをすればいいわけです。人間だれしもプライドがありますから笑われるのは嫌です。そうすると自分でない全然関係ない誰かをターゲットにしてバカにすれば笑いが取れます。たまにそこでマイノリティがでてきちまうわけです。絶対安全地帯にいると思ってる人が、自分たちと違う存在がいて、あの人たちは笑っていいと思うからこそ、マイノリティ問題っておきるんじゃないっすかね。マイノリティではない人はもちろんのこと、マイノリティも「笑われるような笑い」の対象にすべきではないのではないですかね。違うかな。もちろん表現の自由というのは理解できます。理解できますが、勘弁してほしいというのがいわゆる性的少数者の中にはいっちまいそうな人間の実感です。念のため書いておくとマイノリティって性的少数者に限りません。
でもってマイノリティを「普通」の人たちと同じ扱いをする、というのがおっかないです。笑いの問題として、「笑われる」ネタの場合、「普通」の人たちが笑う点とマイノリティが笑える点が同じとはかぎられないわけで。笑いの問題ではなくて、一般論として、差異があるにもかかわらず、その差異をすっ飛ばしていわゆる多数派のひととの同化を強制されることが抑圧になるんですけど、理解してもらえるだろうか。
つか「普通」ってなんすかね。どうしても「普通」っていわれると「大垣ゆき」とか「甲府ゆき」を連想しちまうんですけど。