小西甚一『中世の文藝 「道」という理念』講談社学術文庫
どうにかこうにか古今集や新古今や花伝書なんかは読んでるけど正徹やら心敬やらを読んでないのでやはり読んでないものについてはワカラン。とはいえ、やっぱり自分は定家卿が大好きで、それなりにではあるけれどここに書かれていること自体はなんとなくわかるので、ちゃんと頑張って読んでるんだなあとおもいましたまる。
あと「禅」ね、これがやはし大事なのだという、いや、そんなの教科書レベルでしょって言われそうだけど、いや、その、わたし「教科書レベル」のことをちゃんと自分の頭と身体に落とし込むのが凄く大変なんだってば!
有機的に絡み合うものを高いところから、時空を大きくとって見るのがようやく出来はじめたところなのだと自惚れてるけど、どうなんだろうなあ。まあでも、なんとなく。
一次史料にあたれ的にその当時かかれたもの読んでないと、または見てないと何にも掴めないんだなあというのを再確認。
それから、沓掛御大の和歌本がとてもよかったのと同様に、西洋文学について語りながら解説してもらうほうがわかりやすいね。比較というか、文学理論的なことなのかもだけど。(わたしには漢詩、漢籍の素養がないのでアレだけどたぶん、そっち知ってると三方向から見られるんだよね)
いま自分がようやく日本に辿り着いたのはイイことだともおもう。道は果てしないけど!w