羽田圭介「スクラップ・アンド・ビルド」
言わずと知れた芥川賞受賞作、今更ながら漸く読み終えた
私事ですが読み始めた当初は介護に携わる身だったので辛くて読み進められなかったのですが今はすんなり入ってきました
はらはらしたけれど「こんなに痛くてつらい思いをするならしんだほうが良か」が口癖の祖父に過剰な介護をすることでその手伝いをする主人公、実際、祖父が危ないとあわてて病院に連れてゆく
「祖父が苦しみながらしぬのは本望ではない」と言って
ままならぬ就職、打算的な恋愛(というか性欲処理)しかし主人公は結婚したくないわけではない、その葛藤
ラストがハッピーエンドなのかアンハッピーなのかは受け手によるだろう
本読了のことを語る