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読了のことを語る

J・M・スコット『人魚とビスケット』(追っかけ読了シリーズ)
・序章の意味ありげな新聞広告でぐっと作品世界に引き込まれるかんじです。
・中盤は、序章のことを忘れちゃうくらいの異世界冒険譚です。
・最後、満を持しての登場から急展開。面白いです!

あとはスタコメにちょっぴり。

ただ、そういう時代とはいえ人種差別がベースになっているのが辛いなぁと。語り手もサラリーマンなわけですが、家にはメイドがいたり、休暇はヨットで過ごしたりと、イギリス市民階級の人間で。今の私が読んで「普通の人」って思う人が主人公の小説が登場するようになったのって、ごく最近のことで、画期的なこと革命的なことだったのかなぁと思いました。