「あなたの俳句はなぜ佳作どまりなのか」辻桃子
タイトルの恐ろしさに気になっていた本ですが、内容は怖くはありませんでした
結社の方の句を鑑賞、解説、添削しつつ、基本や応用をわかりやすく書いてあって、ああしろ、こうしろ、ここを改めろと厳しく諌める本ではありませんでした
俳句の詠み方よりも、連衆のあり方とか、俳句、俳友との付き合い方とか、そういうことが、俳人を目指すわけではない俳句好きな人に向けて語ってあるかんじで、面白かったです
この方、昨年度NHK俳句テキストに連載されていたエッセイに、いろいろな方から寄せられる「俳句詠んだけど、上手くいかない」とか「俳句が詠めない」とか「吟行に行くんだけど不安」という手紙や電話やファックスに気軽に応じていらっしゃる様子を書いていらっしゃったんです
この(あれこれ聞いてくる方の)気安さに「全員、友達か?」って驚いていたのだけど、どうやら結社の方々、連衆の皆さんだったみたい
結社の人や、句会の人の先生との距離や互いの距離って、いろいろなんだろうと思うけれども、この本を読んで「(この先生の場合は)なるほど」と思いました
あとは、ご自身の俳句観とかが書いてあって、それも面白かったなぁ
本読了のことを語る