今、『ナポリの物語2 新しい名字』を読んでいる。
前作の『ナポリの物語 リラとわたし』を読んでるとき、なぜか唐突に、昔読んだ『屋根裏部屋の花たち』を思い出してしまった。物語の要素として似てる部分はまったくないと思うのだけど、自分がこの本に対峙するときの態度というか心持ちというのか、それがあれに対するそれとすごく似てる気がする。
60を過ぎて唐突に姿をくらました、幼馴染みで親友の女と自分との相剋の記憶と記録、みたいな話なのだけど、もしかしたら、彼女のナルシズムを指摘する主人公の語りそのものがまたナルシスティックであること、あたりが似てると感じてるのかもしれない。まあ今読んでるとこまだティーンエージャーだからかもしれないけど。