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のことを語る

『衝動買い日記』、だらだと拝読しまして、笑いながら読み終えました。ところで、ここにも「疲労の重さと体の重さが正比例するという逆説的な真理」が書かれていました。やはり、そうか。そうなのではないかと思っていました。先日入った居酒屋で、隣り合わせた若者が「就職により太った」と言っており、相手からも「学生時代とは別人」と言われ「就職のためにバンドを辞めたせいだ」などと言い訳していたのですが、私は「人間は働くと太るのだ」という悲しくも重い真実をかみしめました。

ISBN:4122043662
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それはいいとして、この本が出版されたのは 2000 年。この時点では「鹿島茂の家はいずれ本に沈む」という運命が避けられないように思う、そういう風景が展開していました。壁という壁が本棚で埋められ、玄関、階段、お手洗いまで本が積み上げられ、ちょくちょく家のあちこちで本のなだれが起きている。そして、書評をやっている関係で、年 1000冊ベースで本が増えていく。申し訳ないのですが、「うちは全然余裕だな〜」と我が家に機能する秩序の強さをじっくりと味わう機会を得、幸せを感じました。まだ本棚を置ける壁もあるし。よしよし。これから本棚を増やす場合にはやはり鹿島茂がわがままな注文をつけて実現したカシマカスタムを導入することになるのでしょうか。わかりませんが、奥行きの薄い本棚を所望します。

ASIN:B0054U7UOK
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