しかし、「××という概念はこの国の文化にはないものだから浸透しないのだ」的意見てのは変な説得力を持ちやすい。
異なる文化圏ではそれが浸透しているように感じる場合は得にそうだ。
ただこれ、ハリウッド俳優に多い非黄色人種ばかりを見て白人や黒人ばかりが美しいという種類の勘違いの可能性もある。(海外の美容関係のサイトで「どうやったら日本人女性のように美しくなれるのでしょう?」みたいな記事も見たことがある)
第一、意識して取り組んでいる分野のものが世間一般でどの程度の人々がちゃんと理解しているのかってことを考えれば、だいたいのことは大方の人々が理解できていないのではないのかなと。
で、思うんは大方の人々が愚かに見える状態ってのは、それだけ分業が進んだ結果とも言えるんじゃないのかなって思う。結局それぞれの「専門分野」に忙しすぎてその外側に理解の枝を伸ばすことが出来ないとかね。
ただ、その分業というのはどの程度までが適切で、どの程度以上はむしろ破綻に向かうのかみたいなところは、まぁ技術の進歩具合とか、様々な条件で変わってくると思うんだけど意識しておいたほうがいいんじゃないかとか思う。
あと、この分業と言うのが、単にある役割に特化し自らの可能性を閉ざして行くようなある種の劣化のことを成熟と捉えるような悲劇の原因にもなっていると思うのよね。
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