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自分(id:lieutar)のことを語る

よく手作りのものを「世界にひとつしかない」と称えるの、子供の頃から違和感があった。
いやそりゃ大量生産品だって厳密に言えば「世界にひとつしかない」わけだし、結局それって工業製品ほどにすら完成度が高くないことを価値だと言い張ってるだけじゃないと。

ただまぁ、いい加減その「完成度」が高くない価値そのものも判るようにはなってきてるんだけど、ただそれを「世界にひとつしかない」って称えるのはやっぱり相変らず違和感がある。
たとえば子供がコンピュータで描いた絵をおばあちゃんに送ったらサーバやら端末やらいろんなところに寸分違わぬものが複数存在しているわけだけれど、そこにある価値ってやっぱり「世界にひとつしかない」と称えられていた種類のものじゃあないかと。

で、この価値のより適切な表現を探さなきゃなって思うわけなんだけど、いささかしち面倒臭い言い方をするのならば、「無意識的に有意味なノイズが豊か」かなとか思うんだけど、さすがにこれは面倒くさい。
で、この面倒さを抜くのに「エモくノイジィ」とか考えると、これはこれで洒落臭いので、もう「世界にひとつしかない」でいいんじゃないかという気すらしてくる敗北感。