「老害」って言葉はあんまり好きじゃないんだけど、確かにそれを使いたくなる場面ってあるのは確かで、で、こういったものはどういうものかと考えれば、定義が曖昧で使い様によっては差別的にもなり得るってことだが場合によっては適切な批判にもなり得るものってことかな。まぁ用法が重要ってことで。
で、「老害」について違和感を感じる用法ってのは既に新しいゲームが主流化しつつあるときに、古いゲームの中で生きてきた人々を軽んじる為に使われることだったり。
たとえば現代のデザイナにとってレタリングなんかは必ずしも必須の技術ではなくなったが、それが必須の時代に成長してきた古いデザイナが、レタリングを繰り返すことによって得ることが出来る何かがあることを訴えていたとして、そういうのを「老害」と切り捨てるようなことね。
一方で本当にそれは「老害」だなって思うのは、ゲームのルールが変わらないことが様々な弊害をもたらしているのに、ゲームの更新を学びへの怠惰と既得権益の保護の為に阻害しようとしているような奴ね。
たとえば経団連とか世襲議員とかそういう奴ね。
要するにここで重要なのは「老い」ているとか「古い」とかってことではなくて、主流となった者の奢りの問題で、前者のような「老害」指摘厨ってのは結局本質的には後者と同類で、マイノリティが外部性を帯びるが故に同時に持ち得る強みを軽んじるような輩だわなと。
自分(id:lieutar)のことを語る