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日常のことを語る

2008年、当時私が勤めていた業界では、「ネット移行」の名の下に大幅に単価が切り下げられ、業界を下支えしていた零細企業がバタバタと廃業していった。仕事はきつくなる一方なのに、「成果給」を大義にみるみる減給されていく。当時は、街で100均の前の通るたびに、どこかで搾取されているかもしれない誰かを思って、いたたまれない気持ちになったものだ。
そして2020年。いま私がいる業界も「オンライン化」花盛り。まるで雨後の筍のようにオンラインサービスが乱立し、リーマンショックの時のあの業界なんか目じゃないくらいの勢いで単価が下がっている。恐ろしいことに、事業者自ら単価を切り下げているようにも見える。
12年前が重なって見えてくる。このままいくと、かなりの数の事業者が立ちいかなくなるのではないか。
自分で単価下げちゃダメ。あなたが与えたいものすべてをオンラインで与えることはできないかもしれないけれど、別のメリットをお客様も享受しているのだから。
偉そうなこと言ったけど、私もこの先、この荒波に巻き込まれていくかもしれない。生きるしかない。