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日常のことを語る

うちの祖母様、朝が早い。
まだこちらが目もしっかり開いてない時分から、外に出てビニールハウスの作物を世話をする。
それはいいが、玄関も、内扉も、部屋という部屋の間にあるドアも、全部開け放して出かける。
すると最近夏なのに家に大嫌いなネズミが出て神経質になっている私、祖母の開け放した戸をすべて閉めて回る。
「なんだか粗探しをされているみたいで嫌」と祖母様。 そして「私(bic)だってここが良くない、だらしない」と逆切れから来るお説教になりそうだった時に、こんな与太話を思いついて矛先をすり変える。
(※私が祖母・父にだけ当たりがきつい、母にばかり肯定的という話を変えたくて)
人に対する態度なんて日々の積み重ねなんですよ。 
例えば落語に出てくる夫婦がやたら荒っぽくって「かかぁ」だの「表六玉」だのって言い合ってるのは、出てくる夫がだいたいいつもフラフラして碌に働いてないから、妻もそれに対してああいう態度になってるわけで、それが面白いから噺として成立するわけだけど、つまり日々の積み重ねで段々言い方もきつくなってくるの。 と返した。 そしたらあんまり長々と反論するので祖母も言うことを忘れてしまったみたい。 やったぜ。