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日常のことを語る

商談へ行った先で、アポイントまで少し時間があったので、近くの喫茶店でコーヒーを飲んだ。小さな書棚にいくつか洋書が置いてあったので、コーマック・マッカーシーの『ザ・ロード』のペイパーバックを手に取ってみた。なるべく英語を聴くということを続けてるので、わりとすらすら読めた。埃が舞う灰色の世界を、ショッピングカートをカタカタ言わせて歩いていく男の物語だ。結末はどうだったか覚えていないけれど、悪くないと思った。そして、ぼくは珈琲を飲み干して、本を戻して、商談に向かったのだった。