今日はホテルに連泊することにして、午後から「海の熊野古道」と呼ばれる海岸を数キロ歩いた。熊野灘の多くの浜はだいたい砂のない玉砂利の礫岸で、1〜2mくらいの大きな波が打ち寄せている。一回でも波にさらわれたら終わりだなと思いつつ、冬の冷たく澄んだエメラルドグリーンの大きな波と深い太平洋のブルーの色合いの美しさに見惚れてしまう。たまに外洋を行くタンカーや漁船が小さく見える。石ころだらけの海岸を歩いて、座って海を眺めて、また歩いて過ごした。ぼくは時々こんな風に海を見ないといけない人なのだ。
日常のことを語る