コロナ禍の間に漫画版『風の谷のナウシカ』を全巻読んでる人がいて、いいなと思っていた。で、数ヶ月前に古本で全巻セットを安く買っていたんだけれども、ようやく昨晩から読み出して7巻読了した。「人間をエネルギー源としているAIが人間の意識の安定を図るために、仮想現実で救世主システムという物語を与えて悲哀と喜びの均衡を保つようにしている」というのが『マトリクス』の世界だった。それに対して、『風の谷のナウシカ』は「人口数百億人に達した旧い人類が数々の悲劇と深い絶望から世界を再生するために、腐海と蟲たちと瘴気に適応した中継ぎ的な人類を創り出して、墓所という場所で浄化が完了する時を待っていた」という話だった。両方とも若い頃に観たり読んだりしていたんだけれど、国家の覇権争いや富の独占を狙って人類を滅亡させる可能性すらあるAIの開発を止められなかったり、自らの生存可能な環境を壊し続けて異変が出始めている21世紀に読むとリアルさが違った。特にナウシカのラストはこうしたメタ視点を持って読むと、より感動が深かった。お盆に甥っ子が来たら、プレゼントとして渡したい。
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