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読了のことを語る

『流』東山彰良

ずっと「ながれ」だと思っとった…第153回!直木賞受賞作品←これだけでリクエストしてしまい、ページをめくって登場人物の名前に苦手意識が芽生えずにはいられなかった。こりゃ読まずに返却かなと思ったけど、プロローグで私の心は鷲掴みにされたのでした。こんな書き方が出来る人なら、きっとおもしろいに違いない!果たして2日で読破しました。
いつもながら読解力は乏しいので、テーマや背景に馴染みがないのも手伝って、この小説は特に「理解できた!」なんて言えないんだけど、ああこういう世界もあるのかと、静かに腑に落ちていきました。
「神様はきれい好きに違いないけれど、汚れた街を水拭きした雑巾を、わたしたちの頭の上で絞っているのだった」とか、表現がとても面白かった。