高見澤俊彦 「音叉」(「たか」は旧字表記)
ようつべネットニュースでうっすら聞いていたが
昨日書店で新刊コーナーに
表紙を見せる形で置いてあるのには流石にちょっとひるんだ
彼は小さい頃から父や兄の書棚を漁り、難解な書物に親しんでいた
雑誌連載のエッセイを読んだ文春の編集者が小説を勧めたそうだ

彼のつくる詞にはどっぷり浸っていたため、文章も違和感なく読めた
筋書きも、おそらくデヴュー当時がモチーフで
こんなふうに進められたらよかったのに、のような感触があった
コンフィデンスだったグループ名を事務所の人間に突然変えられた事実は
ここでは自分達で変更、オリジナル曲もみんなで作っていた

登場する母校も「聖マリアンヌ学院」になっていて吹いたw
実は明学内の地理は少し知ってるので、それもリアルだった
@このこと自体は自分のアル中遍歴に関わりは皆無。

ただ、突然登場するギターのコード、これには面食らった
Cマイナー、ぐらいなら何とかだがもっと複雑なものが
主人公「風間雅彦」の心象風景として登場する
「オール讀物」の読者中何%がこれについてきただろう？
これさえなければ…の感が拭えなかった。
自分が未だアル中は実質的に卒業などしていないことも思い知らされた。