旅の途中、ある日セルバンテス(ロバで放浪中のアルゼンチン人)が目覚めると、脇の下や股の間などじめじめしたところを好み、蝶が卵を産み付けたように「かなしみ」がびっしりとこびりついており、ひどいニオイを放っていることに気がついた。