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読書のことを語る

都築響一の「TOKYOSTYLE」
90年代〜2000年初期。東京で実際に暮らしている人たちの「部屋」写真集。

部屋や間取りの写真や図を見るのが好きなので
ずっと持っていて、時々思い出したように眺めるのだが
いつも途中でお腹いっぱいになってしまって最後までたどり着けない。

ここ何年か
「スタイリストが作った生活感のない部屋なんてあり得ないでしょう?」という
価値観から、素人さんの実際に住んでる部屋を「リアル」に取材した雑誌も増えたけど、そう言うリアルとはもう全然違う。まず、写真撮影の前に片付けてないんだな、と思うからね。
場合に寄っては、片付けたんだろうな、でも、これなんだろうな、と思う程度で。

あまりにも汚い&リアル過ぎて、見てるうちに息苦しくなってくる。

おしゃれなインテリア写真(インテリアに興味のある素人の、直前に片付けたであろう部屋の写真含む)を眺めるたびに「嘘だ!もっと真実を!リアルな写真を!」と思ってたんだけど、あれはやっぱり、需要があるんだわ。

雑に積まれた雑誌、開けっ放しの缶、テーブルに、所狭しと並んだ雑貨。覗き見をしているようでエネルギーを使う。