「家守綺譚」梨木香歩
以前、ずっとその世界に留まっていたいって思えるような本を読みたい、ってハイクに書いた時にななさん(id:na_na7さん)がご紹介下さった本。繁忙期が終わったらゆっくり読もうって思っていて、今読み終えました。
なんて美しい物語だろう。
なんて幸せな世界だろう。
私は文章を読むと口が言葉の形に動いてしまうので、文章は唇から入ってくるイメージなのですが、唇から入ってきた綺麗な文章が脳を巡り胸を充たして全身を隈無く清らかなもので洗ってくれたようなすごく幸せな読後感です。
日本語の美しさ、豊かな表現、文章を読む事の心地良い快感を堪能できました。
最後のページを捲ったときに涙が出てきた。
不思議で面白くて優しくて、ほんのり切ないとてもとても魅力的なこの世界にもっともっと居たかった。
ななさん、ありがとうございました。
ご紹介下さらなかったら自分から知ることがきっと無かったです。
この気持ちを知らずに過ごして居なくて良かった!
梨木香歩さん、他の作品も読んでいこう。
あー。だめだ。胸がいっぱいで泣けてくる。
残りの人生の中で出来るだけたくさん、こういう気持ちを感じていきたい。
そういう清らかな気持ちになるとても大切な本と出会えました。