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これは今でも当てはまると思う。

柄谷)夏目漱石が、『三四郎』のなかで、現在の日本人は偽善を嫌うあまりに露悪趣味に向かっている、と言っている。これは今でも当てはまると思う。

浅田)理念は絶対にそのまま実現されることはないのだから、理念を語る人間は何がしか偽善的ではある…。

柄谷)しかし、偽善者は少なくとも善をめざしている…。

浅田)めざしているというか、意識はしている。

柄谷)ところが、露悪趣味の人間は何もめざしていない。

浅田)むしろ、善をめざすことをやめた情けない姿をみんなで共有しあって安心する。日本にはそういう露悪趣味的な共同体のつくり方が伝統的にあり、たぶんそれはマス・メディアによって煽られ強力に再構築されていると思いますね。

「歴史の終わり」を超えて(中公文庫)1999年

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阿佐ヶ谷姉妹、朝食を二人でつくろうとして
妹「あれあるわよ。岩下の新生姜」
姉「やだ助かる」
妹「安かったのよ」
姉「何パック買ったの?」
妹「三パック買ったのよ」
姉「うそ! やるわね」
こういう「やるわね」を私も言ってみたい。

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「『ほぉりいぐれいるは…キャッスル・オブ・ああああああ』」
「多分、彫ってる最中に殺された」
「『ああああああ』って彫る必要ないだろ!」

モンティパイソンって吹きだす感じじゃなかったんだけどここは吹きだした。
「『ああああああ』。喉の奥の方を震わせるんだ」も好き。

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「宇宙の不思議を知りたいという願ではない、不思議なる宇宙を驚きたいという願です!」
「愈々以て謎のようだ!」と今度は井山がその顔をつるりと撫でた。
「死の秘密を知りたいという願ではない、死ちょう事実に驚きたいという願です!」
「イクラでも君勝手に驚けば可いじゃアないか、何でもないことだ!」と綿貫は嘲るように言った。
「必ずしも信仰そのものは僕の願ではない、信仰無くしては片時たりとも安ずる能わざるほどにこの宇宙人生の秘義に悩まされんことが僕の願であります」
「なるほどこいつは益々解りにくいぞ」と松木は呟やいて岡本の顔を穴のあくほど凝視ている。
「寧ろこの使用い古るした葡萄のような眼球をえぐり出したいのが僕の願です!」と岡本は思わず卓を打った。
「愉快々々!」と近藤は思わず声を揚げた。

「牛肉と馬鈴薯」国木田独歩

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斉藤先生「呼ぶ方も呼びづらいってことで、縮まって『せっちゃん』になっていたんです」
とーやま校長「そうなんだ!(笑) 知らなかった! 言われることに対してはどういう気持ちなんですか?」
斉藤先生「18歳の時から言われてるから、もう、むしろ『和義』って言われても"えー?"って感じです」
とーやま校長「親から授かった名前じゃないですか(笑)」
あしざわ教頭「そこはしっかりと振り向いてくださいよ(笑)」

TOKYO FM 「SCOOL OF LOCK!」2017.3.7放送
ゲスト:斉藤和義

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山梨「俺の好きな言葉は何だ?」
隣太郎「えーと……(ハッ)“2分で来い!”」
山梨「“ビジネスライク”だよ、馬鹿野郎!」
 
1995年のドラマ「輝け隣太郎」の、営業マン隣太郎(唐沢寿明)と取引先の山梨(西村雅彦)の会話。
おぼろげだけど、たまに思い出して笑ってる。

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「ポテチ
ももち
みやび
さやし

全部いっしょや」
「ポテチは違うでしょ」
「同じだね
違うと言ってる人はおそらく『お餅・気持ち・子持ち・手持ち』と同じアクセントで(ポテチを:引用注)発音してる」

あるフォーラムにて。2018 年「こんなもんを読んでる場合じゃないと気づいたときの驚きがすごい大賞」最有力候補。

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観客「(亀井絵里さんの髪の毛が静電気で刻一刻立ち上がっていくのを見て)フ〜!!」
亀井絵里「待って、見るところが間違ってる!」
観客「(ますますイソギンチャクのようになっていく亀井絵里さんの髪の毛に)フ〜!!」
亀井絵里「心を見て!!」

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後半、女性のひとりが「お祈りをさせて下さい」と言って二、三歩下がり、何ごとか祈り始めたので、暗示にかかってお狐様にでも憑依されたら大変だからこっちも必死に祈り返す。その効き目があったのか、女性はほとんど痙攣のように震えながら帰って行った。

筒井康隆「モナドの領域」手渡し会にて

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ねぎまが好き。

あ、これ好きなやきとりだった!!

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(鈴木慶一おすすめの Cosmo Sheldrake の "Solar Waltz" をかけたあとで)
幸宏「いいよ」
慶一「お聴きいただいた曲は Cosmo Sheldrake で "Solar Waltz" でした」
幸宏「いいよ、だから……だからって、おこってるわけじゃないんだけど(笑)」
慶一「(笑)(中略)そんで、このチェンバーな感じ……室内楽的な、そいで、声がとてもいいんだよね」
幸宏「いいね、なんか、若くて、初々しいというか、あと曲調が、慶一くんが好きそうだね」
慶一「へへへ」
幸宏「鈴木慶一好きです〜みたいな」
慶一「はい、私のど真ん中に入ってきます」
「サウンドクリエイターズ・ファイル」

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(ロンドン、ニュー・ウェーヴについて)
幸宏「いいんだよね、暗くて」
慶一「暗くてかわいらしい」
「サウンドクリエイターズ・ファイル」

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あんず
@anzu_sato
2月11日
この嬉しさが伝わるかわからないんですけど!!!引っ越して丸3年、4年目にしてガスコンロ横の調味料BOXを発見した!!!!!おはようございます!!

里美@overeriver
@kawasat0
2月11日
返信先: @anzu_satoさん
はじめまして、あんずさん。
たった今、我が家のガスコンロ脇にも調味料BOXを発見しました。
我が家は引っ越して丸5年です・・・。
あんずさんのツイートのおかげです‼︎
ありがとうございましたっ‼︎

ねこだいすき
@nontan_lazy
2月12日
返信先: @kawasat0さん、@anzu_satoさん
まじかー⁉️ってなったw

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宇多丸「(『エージェント・ウルトラ』の前売りについていたクリアファイルを見ながら)あっ、いいじゃん」
三角締め「気が利いているでしょ? いいでしょ? いいんですよ! でもま、使うの嫌なんで……(と言ってクリアファイルの束の中にしまう)」
宇多丸「ちょっと! ま、まーまーでも、使わなくても飾っておけばいいんじゃないですか?」
三角締め「今の住宅事情でクリアファイルを飾っておくスペースはないです」

なぜこのやりとりがそんなに好きか考えている。

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みつ夫とパー子の対話

「だってさ、パーマンのマンは男って意味だぜ」「じゃ、あたしはなあに」
「そうねえ…パーガールかな」「かっこわるいなあ」
「じゃ3号とよぼう」「番号でよぶなんて!品物じゃあるまいし!」
「めんどくさい、パー子にしよう」「なおさらいやだわ」
パー子「じゃあね、パーレディとでも、よんでちょうだい」
みつ夫「ウプーッ」「ウヒャラウヒャラ」

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星野母「過労? ……ああ。あんた、生活嫌いだからね」
星野源「え?」
星野母「掃除とか洗濯とかそういう毎日の地味な生活を大事にしないでしょあんた。だからそういうことになるの」

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牧「京都の町を買おうと仰ってましたね、あれはどういう意味なんですか」
美弥子「買ってしまいたいんです、仏像の美しさが分からない人たちから、京の都を」
牧「買ってどうするんです」
美弥子「仏像の良さの分かる人たちだけの都を作りたい……そんな気持ちあなたにはお分かりになりまして」
牧「いや、僕は……」
美弥子「それで良いんです。仏像は私だけのもの、そう思いたいからです」

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川上 いわゆるプラトンから始まるイデア概念と『騎士団長殺し』のイデアが無縁だなんて、そんなことを誰が想像するでしょう。イデアっていったら、イデアでしょう。わたし、おさらいしてきたのに……。
村上 いや、本当におつかれさまです。
川上 本当ですか。
村上 うん、噓じゃなく。もっときちんと理路整然と、イデアについて説明できたらよかったんだけど。
川上 でも、この作品のイデアをね、もしプラトンのイデアを念頭においても読めてしまうんです。
村上 そうなんだ。

みみずくは黄昏に飛びたつ―川上未映子訊く/村上春樹語る

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村上 あの源氏物語の中にある超自然性というのは、現実の一部として存在したものなんでしょうかね。
河合 どういう超自然性ですか?
村上 つまり怨霊とか…
河合 あんなのはまったく現実だとぼくは思います。
村上 物語の装置としてではなく、もう完全に現実の一部としてあった?
河合 ええ、もう全部あったことだと思いますね。だから、装置として書いたのではないと思います。
『村上春樹、河合隼雄に会いにいく』、岩波書店