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考古学のことを語る

佐賀県の吉野ヶ里遺跡の一角にて新たに発掘された「石棺墓」について、報道からまとめて私見を述べます。

「石棺墓」について、報道によると:

  • 調査班は弥生時代後期のものとみている。
  • 位置は従来知られていた「北墳丘墓」の西(日吉神社跡)。
  • 2022年に神社が移転したため発掘できることになった。
  • 「石棺」の外寸は蓋を外す前の計測で長さ2.3m、幅は最大0.65m ほど。
  • 「石棺」の近傍には土器の破片が複数みられた。
  • 蓋石の内面には、赤色顔料(水銀朱か酸化鉄か?)の付着と×形などの線刻がみられた。
  • 内部には土砂が流入していた。
  • 内寸は長さ1.8m、幅0.36m、…[全文を見る]
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昨日のニュースについて。
三角縁神獣鏡に「魔鏡現象」 最新技術で判明 NHKニュース
一般に、鋳造品は冷えて固まる際の収縮(ヒケ)によって、形成が不均一な状態になる。「魔鏡」にする意図は無くても、研磨の具合によって「魔鏡現象」は起こりうると考えられる。
そこで、疑問として、本当に今回の原形とした鏡がもともと「魔鏡」であったのかどうか、復元の具合によって偶然に現出したのではないかどうか。
それが明らかになった上でも、「魔鏡」にする意図があって作ったのか、単に自然にヒケが出ただけなのか。また、数百面出土している三角縁神獣鏡や他の鏡の中で、こうしたものは一般的なのか、それとも特殊なのか。
少なくともそうしたことが分からないと、ここから何らかの意味を読み取ろうとするのは早すぎると思われる。

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なぜ報道各社申し合わせた様に三角縁神獣鏡を卑弥呼の鏡にしたがるのか。