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The Tombs of Atuan by Ursuka Le Guin
『ゲド戦記2』でした。『影との戦い』をたぶん十代の頃に読んでそのままになってました。なんとなく当時ぴんとこなかった。
わたし映画のゲドは見たことない(原作がこの本でないのは知ってる)んだけど、これ読んで、宮崎駿がやりたがったというのなんとなく納得した、と同時にやんなくてよかったなとも思った。グインの、他の青春モノに近いやつの方がよりジブリかなーと。

最初のシーンと、最後の方の、二人の会話がすごく好き。
グインの描く故郷は、なぜか、わたしにも、いつか戻りたい故郷だ。

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『冷蔵庫で食品を減らす日本人 日本の食文化激変の50年史』 魚柄仁之助(朝日新書)
いいタイミングの出会い、ということが、特に本についてよくあるんだけど、この本は、苦笑するくらいよすぎる。出版直後の2007年に読んでたら、ここまでいろいろ身に沁みなかったろうな。
市場の話だけでなく、介護における食の話とか、震災における食の話。食育ってなにか、沖縄の食事情の変化にまつわる嘘ホント。
魚柄氏は、やっぱり頭いいな。

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『冬の鷹』吉村昭
前野良沢の後半生。
何か描き方が単純化されすぎている気がする。わたしは、刷り込みももちろんあるんだろうけど、みなもと太郎『風雲児たち』の良沢・玄白の方が、より複雑で、人間的で好きだった。いや、むろん、『冬の鷹』も人間らしさを描いてるとは思うのだけど、より矮小な人間性の気がしてしまう。わかるのだけれど。
あと、誰か良沢に、「それではあなたは、あなたにそのつもりはなくとも、あなたが嫌った長崎の通詞たちと同じことをしてることになる」と言ってやれなかったか、と哀しくなった。彼は聞かなかったかもしれないが。

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え、そうなんですか?
昔どうも苦手に感じたので、ゲド戦記は避けてきてたのです。いよいよ読めというお告げというか、タイミングが来たのかもしれない。
確かめてみます。

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この前日譚の『THE GIFTS』が読みたいのだが、近場の図書館にはゲド戦記シリーズのものばかりでほとんど見当たらない。しょうがないんでTHE TOMBS OF ATUANというの、予約いれてみた。PUFFINらしいし。
おもしろいかしら。

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VOICES by Ursula Le Guin
言語化、特に発語すること=作ること。読むとは、自分が見出したいことをそこに見つけること。そして人は、真に見出すべきものは必ず見つける、そして何にでもそれを見出すようになるということ。
「音」にすることは、力を持つ。旅は今から始まる。
ル・グインの猫好きもよくわかるお話。

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『絵のない絵本』アンデルセン

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『弁護側の証人』小泉喜美子(著) 集英社文庫
以前読んだ同著者の別の本ほど、文章や描かれてる風俗は古びた感じがしなかった。
しかし大トリックはすぐにわかってしまう。まあそのあたりは昔の推理小説だから、しょうがない。こっちゃ、すれた読者だし(^^;)
真犯人について、ぐるっともう一周くらいするかと思ったら、それはなかった。
しかし、確かに、このヒロインは魅力的だ。

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『アウシュヴィッツの音楽隊』シモン・ラックス/ルネ・クーディー(著) 大久保喬樹(訳) 音楽之友社
序章と17章「この日も他の日と変わらなかった」がすべてのような気がする。『MOUSE』を思い出してしかたがなかった。
生き延びるには、モラルや人間性を捨て去ること、ナチの機関のひとつに組み込まれること、数字の扱いに慣れること、だ。著者は音楽隊隊員になることで、ナチの機関の一つに組み込まれた。『ヒトラーの贋札』の主人公たちと同様に。
身体感覚に訴えるものは、すべてプロパガンダに利用できる。「快」の感覚に人は容易にだまされる。
あと、12章「アンドレとの一夜」で、「なぜ生き延びるか」の答のひとつをもらった。

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『エコライフ&スローライフのための愉しい非電化』藤村靖之(著) 洋泉社
読んでて、「ああ、あのモンゴルの非電化冷蔵庫の人か!」と。大がかりなものが多いので、家持ちの方でないとできないものが多いけれど、考え方のアイデアになる部分は大きいと思う。手巻きラジオと白金カイロほしい。あと、非電化洗濯機の実物が見てみたい。リープ・フロッグは以前から感じていた・考えてたことに近いので、呼び名がわかってよかった。

『図説 英国レディの世界』岩田託子・川端有子(著) 河出書房新社
英訳タイトル“The World Upstairs in the Victorian Household--The Mak…[全文を見る]

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『踊る世紀』鈴木晶(著) 新書館
長年読んでみたかった本。この続きのニジンスキーを中心にした部分はすでに数年前に読んでいる。
現代バレエの始まりといえるバレエ・リュスが生まれるまでの、ロシアを主軸においたバレエの歴史。
古典主義→ロマン主義→クラシック→スタニフラフスキー的リアリズム→オリエンタリズムの流行やモダンダンスの影響と関係あたりの変遷が、その時代時代のロシア帝室・ロシア社会と絡まり合い、とてもおもしろい。
なんでロマンティック・チュチュ、クラシック・チュチュと呼ぶのかに今さら気づいたりして。
『ペトルーシュカ』好きなのだけど、これに詳しく触れられていておもしろかった。Mr.Quin読んだのと同時にこの本を読んだのも縁かも。

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全然違うんだけど、諸星大二郎の『不安の立像』も思い出したです。

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The Mysterious Mr. Quin by Agatha Christie
くわどらさんのオススメだったんで手に取ったんだけど、最後あまりのことにショックが大きかった。何度かsecond handという言葉が気になってはいたんだけど、確かに。
ジョナサン・キャロルや山岸凉子や西澤保彦の暗いやつとかにはまるわたしには、確かにおおはまりだったのではあるのですが。
オブザーバーは人生に復讐されるのね。

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『情事の終り』グレアム・グリーン(著) 田中西二郎(訳) 新潮文庫
「いま読んでる本」にも書いたけれども、前半で苛立ったのが、第三部でひっくりかえった。このタイトルとこの前半から、まさかこんな、信仰と愛と憎しみについての物語が描き出されるとは思っていなかった。感情が盛り上がってではないと思うが、気づくと泣いていた。
人格のないものを、人間は愛することも憎むこともできない。個人にとって意味のある存在するものとして認識することもできない。信仰の対象となるものを、自己にとって意味ある個の存在とする、その過程。
シャマランの『サイン』を思い出した。愛そうが憎もうが、その存在を信じていることには変わらない。悔しいことに。

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SOMERSET MAUGHAM'S BEST STORIES  RAIN/RED by SOMERSET MAUGHAM (講談社英語文庫)
グロテスクな2編。モームにとって生きることはしばしばグロテスクそのものに見えたのだろうか。
物語自体は、一見陳腐で先も見えてしまうのだけれど、陳腐であるが故になおいっそう絶望の度合いは深い。
思い出は変わらない。変わらないから、変わることを必至とする人間は、思い出に、変わらないものにしがみつく。
人生はグロテスクなものだと自覚でき、そこから抜け出すことを決意し、実行できる者は幸せだ。
実行できたことを祈る。

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『大転落』 イーヴリン・ウォー(著) 富山太佳夫(訳) 岩波文庫
タイトルは、ユニコーン『大迷惑』みたいなイメージで(笑)
でもこっちはもっとのんきよ、本人。
正座して昆布茶かなんか飲んでたら、あれよあれよという間に座布団の下が坂みたいに傾いて、正座の形のまま地下に運ばれちゃって、でも事態をよく把握しないままぽかんと口をあいてたら、また勝手に上に戻される……みたいな話。ここまで徹底的に巻き込まれ型の主人公も珍しいんでは。
……なんか最後のピーターがちょっとかわいそうだったわ。マジで。アラステアもほんとはピーターみたいだったんかもな。

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“And Then There Were None” by Agatha Christie
だんだんミステリーというよりスリラーになっていく物語。エピローグの出し方がうまいというか、ああ、さすがロマンス作家だなあ。そしてこの犯人像よ。クリスティお得意のタイプだと思う。

『箱の中の書類』 ドロシィ・セイヤーズ(著) 松下祥子(訳) ハヤカワ・ポケット・ミステリー
なんか殺したくなるほど嫌な気持ち悪い女が複数出てくる話で、奥歯ぎりぎりかみしめそうに。ぐわああ。
ラストの解決の部分が、化学をろくにやんなかったわたしにはものすごく難しかった。前半の手法は小説ならではなんだけど、ラストの部分だけ、「映像」で見たい。たぶん、すごく劇的でかっこいい。

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『〈時間SF傑作選〉 ここがウィネトカなら、きみはジュディ』 大森望(編) ハヤカワSF文庫
タイトルが魅惑的で借りた。
解説で書かれてた「時間SF好きの日本人」に漏れず、わたしも時間SF好き。時間SFにはミステリとか舞台裏ものを読むのと同じ感覚がある、ような気がする。
「観察」する感覚。
短編集最後を飾る表題作は、一瞬の決意が、流れすべて、過去も未来も現在も変えてしまい、未知の体験を作り出すことを示していて、とても好きだった。

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“Miss Marple's Final Cases” by Agatha Christie
ミス・マープルものの短編集のはずなのに、なぜかノンシリーズのホラーっぽいのがふたつ入っている(^^;)
ミス・マープルくらいの階級の女主人とメイドの関係や社会的意味があるていどわかってから読んだせいか、ちょっと違う視点で読めた。ミス・マープルの、自分のところで勤めたメイドに対する思い入れとか。
他にも読んでないマープルものがあるんでまだまだ読みます。

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『スティーヴンソン怪奇短篇集』 河田智雄(訳)
怪奇小説7篇。うち『死骸盗人』『びんの小鬼』はなんか他の短編集で読んだことあった。
ヘンリー・ジェームズ絶賛の『ねじけジャネット』もおもしろいけど、わたしには『マーカイム』が一番おもしろかったかな。訳者あとがきにもあったけれど、わたしもやはり読んでいて、『罪と罰』が頭に浮かんだ。あれがもっともっと短時間に起こっていく話だ。あれは良心だろうか?わたしは神だと思う。