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美の巨人たちのことを語る

この番組を観ると『綺麗な絵』が『面白い絵』になる。

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美の巨人たちのことを語る

中世、宗教画に代表される絵画 全般に用いられた
技法は、卵黄に顔料を混ぜたものを使う
テンペラ画が一般的であった。
しかしテンペラ画は、テンペラ画独特の良さも
あるとはいうものの、長期に 劣化させず保つのが
難しく、透明感がないのも特徴だ。
 
そこで、油を使うことがよいと考えたファン・エイク兄弟は、
様々な油を 植物などから抽出し、顔料と混ぜ、
まるで錬金術のように、油絵具を作るところから始めた。
 
そして、近現代に連なる ”油彩という技法” を
完成させたとも言えるこの作品を、ファン・エイク兄弟が
生みだしたのである。

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美の巨人たちのことを語る

600年前に描かれたこの祭壇画は、
”油彩画 最初の傑作” とも言われるという。
今世紀になって 化学調査が行われたが、
600年経っている今もなお、顔料に
混ぜられた ”何か” の正体が わからないという。

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美の巨人たちのことを語る

今週は、フランドルの大画家ヤン・ファン・エイクと
その兄 フーベルト・ファン・エイク ― ファン・エイク兄弟です。
今日の作品は 『ゲントの祭壇画』(1432年)です。
 
ベルギーはゲントにある、聖バーフ大聖堂に
おさめられている、高さ3m75cm、幅5m20cmの大作。
いくつかのパネルで構成された この祭壇画、
中央には 父なる神、その左側に聖母マリア、
その右側には洗礼者ヨハネを描く。
 
天上の世界を描いたこの祭壇画が描かれたのは、
イタリアで ルネサンスが興る前だった。

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美の巨人たちのことを語る

マグリットには、50歳を過ぎてから、
自らの作品に 頻繁に石を登場させた、
”石の時代” があった。
 
戦争の恐怖も味わった経験のあるマグリットの、
様々な恐怖感が反映されているのではないか、という。
巨大な岩や 繊細なバランスで立つ岩により、
潜在的な恐怖を描いたのではないか、と。
 
『ピレネーの城』 に描かれた岩は、
かつて子供の日々に見た、採石場で日常的に
行われていた爆破の記憶だという。

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美の巨人たちのことを語る

好きだった小説 「ピレネーの城の幻影」 から
引用したという、マグリット61歳の時の作品、『ピレネーの城』。
青い空を背景に、海辺の中空に巨大な岩が浮かぶ。
岩が巨大だとわかるのは、その岩の上に城が載っているためだ。
ベルギー出身の弁護士から依頼を受け、
故郷ベルギーの 北海の海辺を描いた作品だった。
 
マグリットの言葉 :
”絵の題名は説明ではない。 そして絵は 題名の図解ではない。”

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美の巨人たちのことを語る

29歳でパリに渡ったマグリットだったが、
もともとは、絵画芸術のためのものというより
詩人のためのものであったシュルレアリスムを
提唱したアンドレ・ブルトンと対立、3年ほどで
ベルギーに戻ったという。

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美の巨人たちのことを語る

およそ1,800点の作品を残したと言われるマグリット。
 
遠くの空は 昼間なのに、手前の鬱蒼とした木々に
覆われた家は 夜の闇に包まれている 『光の帝国』 や、
パイプにしか見えない物体が描かれた 『これはパイプではない』
など、絵の中に登場する物や人は 現実のものなのに、
情景との組み合わせによって、特異な世界を出現させる。
 
シュルレアリスムの画家のなかでも、もっともよく知られた
存在の ひとりである。

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美の巨人たちのことを語る

マグリットは1番好きな画家です。
小学生の頃に図工の教科書に載っていて、見た瞬間に心を鷲掴みにされたのを覚えています(*´∀`)

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今週は、ベルギー出身 ルネ・マグリット(1898-1967)。
今日の一枚は 『ピレネーの城』(1959) です。
 
エルサレムにある、イスラエル博物館所蔵。
紀元前3~2世紀に写された、世界最古の旧約聖書
である 「死海文書」 も おさめられている この博物館の
美術棟には、ユダヤ人富豪ロスチャイルド家から
寄贈された現代美術が並ぶ。
その中に、『ピレネーの城』 は ある。

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美の巨人たちのことを語る

美の巨人たち 年始のスペシャル版。
もうすっかり 毎年おなじみになったけど、
いつもは ナレーション担当の小林薫さんが、
実際にいろんな場所・作品を 訪ねて歩く様子が、毎回楽しみです。
今年の北アフリカも よかった。
 
来週のテーマは パリのオペラ座です。

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ドラクロワ 『アルジェの女たち』 に ルーヴルで対面した薫さん。
絵と薫さんが一緒に映ると、かなり大きな絵だということがわかる。

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美の巨人たちのことを語る

イスラム装飾の文様の美しさと 青の美しさに、
猛烈な憧れを覚える。

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美の巨人たちのことを語る

パウル・クレーもチュニジアを訪れていた・・・
 
パウル・クレー!
何年か前のこと、クレーの展覧会で 実際に作品を見、
それまで興味のなかったクレーの作品が素敵だとわかって、それ以来好きになった。

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美の巨人たちのことを語る

チュニジアにて
「紺碧の海、深ーいよ」 と言った薫さんの、
深ーいよの言い方が ロールちゃんっぽかった

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美の巨人たちのことを語る

あの夜市、毎日開催なんですよねぇ。そのパワー、あれが日常だっていうパワーはすごいですよね。しかも、あのイカ釣り漁船並みのライト。真っ白じゃないですか…。圧倒されますねぇ〜。
行ってみたいなぁー。

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モロッコ、憧れるなぁ。。。
もし行ったら(いや、行けないけど)、日本人だとわかった途端、
「こいつ カモや!」 って 思われるかもしれんけどw

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美の巨人たちのことを語る

おー!今のランプシェードほしいなぁ

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美の巨人たちのことを語る

猿使いやコブラ使いのいる広場で、断わってるのに
なかば強引に お猿さんを頭に乗せられた小林薫さん、
「お金が発生するから やめてー」(=料金払わなくちゃいけないから) って言ってたww

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美の巨人たちのことを語る

ドラクロワに心酔し、『アルジェの女たち』 を模写したり、
モデルに北アフリカの衣装を着せて描いたこともあったルノワール。
憧れの地を、ルノワールも訪れていた。