「藪原検校」野村萬斎、小日向文世、浅野和之
若干ネタバレしてます。あらすじに書いてある程度です。
・萬斎さんの演技にはびっくりしましたが、もしかしたら藪原検校を「心底悪人」っていうんじゃなくて善悪を超えて「エネルギッシュな」「型破りな」人間としたかったのではないかなぁって思いました。
・ラストもびっくり…して、ぞっとしました。何故ああいう形にしたのかは、一人の人間の死ではなく、人の業や欲でふくれあがった異形の生け贄っていうことなのかなぁと。
・他の俳優さんもよかったです。萬斎さんがよいかどうかは、何故ああいう演技にしたかっていうと…[全文を見る]
「シレンとラギ」劇団☆新感線
・おもしろかった!音楽!ダンス!殺陣!
・高橋克実が〜!高橋克実がぁぁ〜!ステキー!
・超美麗パンフがどんどん分厚くなるー!
「サド公爵夫人」(TV録画)
作:三島由紀夫 演出:野村萬斎 出演:蒼井優、白石加代子
話自体が面白い。幕毎にどんどん変化するルネがスゴい。
一幕目は貞淑(寛容?)、二幕目は貞淑という名のむしろ支配?、三幕目は貞淑という名の完全な下僕?と思ったら違う。とても生では観られないなーと思いました。くらくらすると思う。
台詞が美しい。真似したくなります。
「リトルショップ・オブ・ホラーズ」相葉裕樹 フランク莉奈 新納慎也
・有名なのに観たことなかった。ご招待券に当選して観てきました。
・お話が面白いし、キャラがスゴくいいですね!私はオードリーが好きです。
・深沢敦さんってとても歌のうまい方だと思うのですが、動いている姿が見えないと、上手さが伝わりにくいのかなぁって思いました。
・音響がちょっとおかしかった?のかなぁ。歌が聴き取りにくかったです。
海辺のカフカ@さいたま芸術劇場
・複数のストーリーが進行するのを「見せ方」でわかりやすくした蜷川さんぱねえ。
・近くを通った長谷川博己にふえーとなりました。ペン回しかっこよかった。
・ナカタさん役の木場勝己さんがナカタさんにしか見えなくてただただ感動。
・性も残忍さも割愛することなく描かれていて驚いたけど、少しぐらっときた。
個人的には好きな作品の舞台化で楽しかったけど、ちょっと悩むところもありました。
てか明日で関東ラストなんですねー。びっくら。
狂言ござる乃座:野村萬斎、野村万作
・新聞のコラムで萬斎さんが「蛸の墨の表現を少し変えた」とおっしゃっていたので、すっかりTHE GREAT MANSAIなんだと思い込んで、慌ててチケット取って見に行きました。実際は毒霧なんか吹かなかったです。
・でも、面白かったです。蛸の衣装も工夫したとおっしゃっていましたが、出て来た途端に笑いがおきました。
・元々の狂言がどういう階層の方々のどういう娯楽だったのか知りませんが、今や伝統芸能なのに実に真面目に笑いを提供してくれるのが楽しいです。観客がどっと笑う場面も度々なので、一度観に行ってみることをお薦めします。
サド侯爵夫人@世田谷パブリックシアター
・蒼井優ちゃんの顔が小さい!台詞の言い回しがすごく抑揚あって確かなもので可愛いだけじゃ勿論なかった。
・麻実れいさんと白石加代子さんが別格でぞくぞくした。
特に麻実さん演ずるサンフォン夫人は作品読みながらイメージしていた夫人そのものだった。
白石さんはなぜかコミカルな部分もあってあの作品で笑いを起こすのは意外でびっくりした。
・役者ひとりひとりの三島の文章との戦いを感じた。あの世界を表現するのは大変だろうなあ…。
前舞台で観た朱雀家の滅亡は作品を後から読んだのだけど、今回のサド侯爵夫人は先に作品を読んでいたのでなんか不思議な感覚。
3時間半の長丁場で、三島文学の舞台化は役者さん泣かせだし観客泣かせだなと総括します。
豊穣の海舞台化なんて次はいかがでしょうかね。
「ジキル&ハイド」
・始まって、ほぼすぐに石丸さんのソロが結構続くのですが、ここだけでもおなかいっぱいなくらいでした。照明とか凝りまくって、かっこよかったです!
・女性お二方と親友役の方、よかったです。エマは地声になるとアイドル声みたいになるのが、なんとなく生々しく?感じました。
・理事会のメンバーが声があまり出ていなくて、ちょっとがっかりでした。
・群衆が歌い踊るところもよかったです。でも、そこでもソロで歌うところは声が安定していなかったです。皆さんお疲れだったのでしょうか。
朗読劇「幻色江戸ごよみ」 原作:宮部みゆき 朗読:佐々木蔵之介 市川亀治郎 佐藤隆太 仲村トオル(ゲスト)
・佐藤隆太さん、声がまだ若くて硬いけど、役柄によってはそれがよかったり。
・市川亀治郎さん、抜群に上手くて、地の文章を読む時なんか歌っているみたい。途中“ひ”と“し”を入れ替えて読んでいるように聴こえたのですが、気のせいだったのかな。
・佐々木蔵之介さん、仲村トオルさん、安定の朗読。蔵之介さんの女形、よかったです。
・朗読劇にぴったりだなと思った話も、どうかなぁって思った話もありましたが、日によって演目に入れ替えがあるようでした。
今日のは「器量のぞみ」「神無月」「紙吹雪」でした。
音楽朗読劇「モリー先生との火曜日」。
しみじみと心に迫るものがある舞台でした。
音楽も土居裕子さんの歌も良かった。
「キャッツ」@横浜キャノンキャッツシアター
・劇場、舞台装置、演出が面白かったです。たねまるとかマリノスのカモメとか崎陽軒の空き箱やひょうちゃんがゴミの中に混じっているのですが、ホッシー君はいませんでした…。
・「キャッツってどんな?」と聞いたら、妹か友人に「ずっと踊ってるよ」と言われました。本当にずっと踊っていました。
・「キャッツってどんな話?」と聞いたら、母に「話はない。猫が一匹ずつ自己紹介して、年老いた猫がメモリー歌って、泣くよ」と言われました。本当に年老いた猫のメモリーで涙がぶわって出ました。
「ダンス・オブ・ヴァンパイア」2回目
・ダブルキャスト男性俳優さんは2回とも浦井健治さん、森山開次さん、女性は知念さんと高橋愛さんをそれぞれ観ました。
・サラは前半は高橋さんの歌の方がよかったような気がしたのですが、後半、特にラストのデュエットと演技は知念さんの方がよかったです。サラの性格がそれぞれ違ったのもありますが、知念さんの方が堂に入っているというか。
・先週は2階席、今日は1階席でした。1階の方が役者さんが座席通路で演じるのや、紙吹雪や楽しいかなと思ったのですが、全体を観る、演出を楽しむには2階がよかったかも。1階もうんと中央の前の方なら違ったかなー。
・お話もダンスも楽しかったです。山口さんがカーテンコールの時のりのりで悪戯いっぱいして、かわいかったですー。クコールの小芝居コーナーにも出ていたし。
・森山開次さんのダンス、かっこよかったです。踊れるっていいなぁ。
「天守物語」
篠井英介さん、やっぱりキレイ。何故か観るたびに真似をしたくなるセリフ回し。キッパリした色と大胆な絵柄の衣装がステキでした。江波杏子さんもきれいでした。奥村佳恵さんもアヤカシさ満々でよかったです。
舞台装置もよかったです。なんていうか、漆黒の空っぽの空間にあやかしたちの姿がとても映えて、絵巻物のようでした。
お話も耽美で風流。終わり方がとてもステキでした。
とっても面白く観られて、あっという間に終わっちゃったかんじでした。
平岡祐太さん演じるイケメン鷹匠・姫川図書之助に「ずしょさんと鳥は泉鏡花認定なんだなぁ」と思った次第。
「オペラ座の怪人」劇団四季
・1幕目の怪人とクリスティーヌの歌、怪人の歌声がやむとステージに残響が。他の場面ではなかったので、あの時だけそういう歌い方だったのかなぁと。かっこよかったです。
・オペラ座の怪人といえばシャンデリア!やっと見られて感激です。
・怪人とクリスティーヌには、もっとよく似合う衣装を着せてさしあげてほしいなぁ。
他はネタバレになるので書きませんが、面白かったです!
「朱雀家の滅亡」@新国立劇場小劇場
・途中から姿を表した國村隼さん演じる朱雀家侯爵の雰囲気たるや。ぞくっとしました。めっちゃかっこよかったです。
・近藤芳正さんがいい味出している。彼の存在がこの作品のキャラクターのスイッチになっていた。
・ストーリーを見ていて思ったのが全体的に相反するものは理解しあえないということ。しかしそれを咎めるのではない。
生と死、勝ち負け、男と女、肉体と意識、本音と建前、主観と客観など対照のものばかり登場。
・これまで三島作品を読んできたので、いつもの氏の世界観と全く違わないことににやにや。結局そういう男を描写したいのだろう。
初めて行った劇場でしたが、あのセットは新鮮でした。
「髑髏城の七人」劇団☆新感線 一人リターンズ
先日は「夢を見ているのかしら…」っていうくらい前の方の席で、すぐ横を出演者の皆様が行ったり来たり見栄を切ったりという席でしたが、今回はまた「夢を見ているのかしら…」っていうくらいの2階最前列の中央辺りでした!というわけで
・演出がすごくよく見える。照明いい。ただの板の間にいろんな舞台を描き出す照明は、舞台を観に行く楽しさの一つなりけりと思いました。
・演じている方々が全体で見えるので、細かいやり取りが見えてよかったです。「なるほどねー」と思うなど。
・殺陣は先日は目の前で戦われて大迫力、…[全文を見る]
「髑髏城の七人」劇団☆新感線
・森山未來さんと早乙女太一さんの殺陣は、もうすっごい!もうすっごいよ!
・小栗旬さんと勝地涼さんの殺陣は、思った以上の出来映え!かっこいい!
・仲里衣紗さんは華奢でかわいかった〜。小池栄子女史はきれいだった!
・客演の若者がとにかく大活躍で、いつもの方々は控えめだったかも。右近健一さんはもしかしたら吉田メタルさんの怪我降板で出番が減っちゃったのかな。それでも記憶に残る面白さ。
個人的には、森山未來さんの全身鎧兜に仮面の出で立ちで、動いてもかっこいい!止ってもかっこいい!その上、物まねを挟む余裕!に、もう魂を抜かれたかんじです。
あとは早乙女太一さんの衣装替え、キャラチェンジぶりがステキでした〜。
小栗旬さんのパンツについては、他の方にお任せします。
ネタバレコメントは自分とこに書きます。もう1回でも2回でも3回でも観たいよ〜!!
「ベッジ・パードン」
・深津絵里さん、一幕目からどきっとするようなセリフ、ラスト近くではハッとするようなセリフ。最後の後ろ姿がよかったです。
・大泉洋さん、一幕目の大暴れが二幕目は話の展開上控えめで寂しかった。器の小さい人間がすっごく上手いなぁ!
・浅野和之さん、うまいー。舞台ってこれがおもしろいんだよね!っていうのを見せてくれた気がします。
・野村萬斎さんはかっこいいなぁ。声とか所作とか決まりすぎるなぁ。
・浦井健治さん、ほんの一瞬歌って踊ってくれたけど…やっぱり歌って踊る姿が観たいなぁ。でも、この役はピッタリだった!
あとはネタバレになるので。スタコメにちょこっと。
「テンペスト」録画したもの
・安田顕さん、よかった。
・山本耕二さん、かっこよかったー。あの前髪、すごく好み…。
・でも生瀬さんが一番よかったです。