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『チャイルド44』トム・ロブ・スミス
上巻は1週間かかったのに、下巻は一日で読めた。
脚本家だったというの、納得する。ナージャが帰宅途中の父親に会うとこの描写とか、すごく映画的。

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『外国語の水曜日 学習法としての言語学入門』黒田龍之助(現代書館)
理系大学の第二外国語でロシア語を教えてる著者の、「なぜ理系大学で第二外国語を学ぶ必要があるのか?」に対する答えから始まる、言語と言語学についてのエッセイと入門書。笑えます←重要
前々から、(大学以降からの)講義・授業がおもしろくなるかどうかは、教える側(教師)だけではなく教わる側(学習者)の参加態度でも変わると思ってたので、いろいろ納得するところが多かった。
しかし試験は難しそうだけど、おもしろそうな講義だ。聞いてみたい。

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なんかおとつきさんが出てきそうな設定ですな(笑)

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『ラスプーチンが来た』山田風太郎(ちくま文庫)
・「ラスプーチン来る」の前まであたりが好みなんだけれども、それじゃあ安定に過ぎると言われそうな気もするのは確か。
・あいかわらず「誰か映像化して、でも……あ、やっぱしないで、ヤバイ(^_^;)」ときりきりさせられる。主人公のイメージ込みで永井豪的な。
・SHERLOCKのマグヌセンそっくりの男があまりにも性根卑しくて、さらに別口の卑しい男のせいもあって、後半むかむか吐き気しそうなくらい腹立てながら読んだ。
・内村鑑三の話が、周辺の反応も込みで、特に興味深かった。山田風太郎は今読むにふさわしいエンタメと改めて思った。

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『シモネッタのアマルコルド イタリア語通訳狂想曲』田丸公美子(文春文庫)
「シモネッタ」は、ロシア語通訳の故・米原万里氏がつけた著者の称号。ちなみに「ガセネッタ」は、スペイン語通訳の横田佐知子氏。
NHKのイタリア語講座テキストに連載してたエッセイが中心なので、イタリア語が多目。また、イタリアで出会った人・事の話より通訳・言葉・言語・異文化交流に関する話が多目、なので、『目からハム』よりわたしは好きかも。もちろん称号がこれの人なので、全然かたくないです、内容。
前から思ってるけど、英仏以外の言語で通訳・翻訳やってる人をクイズ解答者にしたら、かなり高難度のクイズ番組やれるだろうなあ……

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『幽霊の2/3』ヘレン・マクロイ(著) 創元推理文庫
「タイトル素晴らしい」と見すぎて、早々に真相はわかってしまったのだけど、他のところでおもしろかった。
これの前にやっぱりマクロイの『読後焼却のこと』を読んでて、あれも批評家と作家の関係をモチーフにしてたのだけど、こっちは出場業界そのものの内輪感にみちみちていた。ことの発端の発端、あたりのところを読んでると、昔のSF作家さん達がこんな雰囲気だったんじゃないかなあ、こういうこと考えてやりそうだなという偏見(笑)が。
エイヴァリー、レプトンという作中の批評家の語る文学論とかけっこうおもしろかった。60年前の話だけど、今でもあんま変わらないんじゃないかな、これ。

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『わが家の母はビョーキです』
マンガ、たぶん2回目。『精神病院を捨てたイタリア 捨てない日本』読んだあとだと、ちょっと印象変わるな。イタリアで精神医療の中心になってる地域生活支援センターの日本における具体例入門編、とも読めるかも。

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『殺す者と殺される者』ヘレン・マクロイ著 務台夏子訳(創元推理文庫)
ほんとにごくごく最初のところでネタはわかっちゃうし、そのためすべて想像どおりの展開になるのだけど、書かれたのが50年前と考えるとやっぱりすごい。このままSFになっちゃってもずるいと思わん、と途中で思った。珍しく。

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『精神病院を捨てたイタリア 捨てない日本』大熊一夫(岩波書店)
ほとんど冒頭といってもよい辺りでの、「牧畜業者」という言葉があまりに衝撃的で…… 日本の精神医療がなぜ今のようなお粗末なことになったのか、この本の第一章読めばよくわかる。
わたしには、「世間」の認知症に対するイメージ及び扱いは統合失調症に対するそれとよく似ているように見える。精神病院が彼らをどう考えどう扱っているのか、は、認知症者や高齢者介護をこれからどうしていくのか、と、直結しているように思える。
これまで『小さな村の物語イタリア』を見ててなんとなく疑問に思っていたことの幾つかが、少しわかったり納得できたりもした。

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『ジョコンダ夫人の肖像』E.L.カニグズバーグ(岩波書店)
作家であり画家でもある著者が、ダ・ビンチの絵を真摯に見つめて得た印象を基にして描いた、ダ・ビンチとその弟子サライ、雇い主の妻后妃ベアトリーチェ・デステの物語。
ダ・ビンチの特徴、芸術とは何か、有能なパトロンとはどんなものか、あたりに対する著者の考えがちりばめられている。美しい姉イザベラと比べられ常に二番手にあったベアトリーチェ、しかしそれを認め受け入れ見つめて育った彼女のなんと魅力的なことか。

こういうこと書くとアレかもだけど、エロは一切ない(一ヶ所だけ、もしこれで薄い本を作るならここ、という場所はある)、でもこれはJUNEだと思う。典型だと思った。

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『明治断頭台』山田風太郎
明治の最初期、ごく短期間だけ復活した弾正台(律令体制時代の警察機構)を舞台にした本格ミステリ短編連作。
ギロチンが出てきたり、洋行体験のある主人公の片方(明治期に水干・烏帽子姿!)を追っかけてやってきた金髪碧眼フランス美女が祝詞を唱えて霊媒師やったりと、実写化、いやもういっそアニメにしちまえといわんばかりの派手な設定で、しかし中身はほんとに本格の機械トリック中心ミステリー。そして連作らしく、最後の最後に、なんとも著者らしい大どんでん返しあり。この最終話が山田風太郎の山田風太郎たるところだと思う。マジで。
誰でも知ってるような歴史上の実在の人物もばんばん出てくるんで、幕末・明治あたりに興味ある人はそっちでもすごい楽しめると思われますです。

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『八犬伝』山田風太郎
刊行始めてから終了まで28年かかった『八犬伝』、その物語を「虚の世界」、物語を書く馬琴の28年を「実の世界」として交互に語り合わせた小説。
読みながら、「荒木先生、ジョジョ立ちする八犬士プリーズ」的なすばらしさ。ジャンプ的な世界が繰り広げられて、これがあの世界のほんとの大元なのね、という感じ。しかし、話が進むにつれ「虚の世界」が物語としてはつまらなくなっていくのに対して、「実の世界」がどんどん読みでのあるものになっていく。
前半で北斎に「なぜあんたのような人があんな荒唐無稽な話を書くのか」と問われ、「たつきのため…[全文を見る]

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『はじめてのイタリア語』郡史郎(著) 講談社現代新書

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『長いお別れ』レイモンド・チャンドラー(著) 清水俊二(訳) ハヤカワ文庫

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『感情教育』中山可穂(著) 講談社文庫
解説が、この小説以外の恋愛小説に関しても考えさせる部分があった。
「同性同士の愛の極北を描く」なんて裏表紙には書いてあったけど、これ、極北か? 極めてオーソドックスな恋愛小説だと思う。

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『ブラウン神父の無心』G・K・チェスタトン(著) ちくま文庫
ジグソーパズルやりたくなった。

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『奇想小説集』山田風太郎(講談社文庫)
初期小説集。思いの外、江戸川乱歩だったり筒井康隆だったり、殊に『満員島』『自動射精機』『ハカリン』(全部、素広平太博士が出てくる)。少子化対策に女性手帳配布とか考えつく人は読めばいいと思うよ!あとほんの一瞬『接続された女』が頭をかすめてぞっとした。
最後の『黄色い下宿人』は、このタイトルだけでわかる人にはわかる、パスティーシュ。
楽しませていただきました。

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『彼女はもういない』西澤保彦(著) 幻冬舎
露なミソジニーとか、自分の性に違和感を感じる者とか、違和感解消をどこまで突き詰めてしまうか、とか。卑屈でしかあれなかった青春とか。
最後の最後だけが読むまでわからなかった。伏線はちゃんとあったのに。
西澤保彦の主人公たちは狂えないんだよ、いつも。逃げ道を常に、無意識に作っているから。

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『妖異金瓶梅』山田風太郎(著) 角川文庫
このコレクションのカバーイラストは田島昭宇で、ミステリーだとぴったりだけど、忍法系には合わんなあとは思っていたが、ことにこれは! ぜひ他社で担当してた天野喜孝にやってもらいたかった!
『金瓶梅』から設定を借りたミステリー短編連作集。探偵も動機も犯人も、ほぼ全作一緒というアクロバティック。『金瓶梅』からとっただけあって、エロでヘンタイ話が続くのだけど、最後に至って、その愛というか妄執に、感動してしまう。
凄い。
『金瓶梅』原典読んでなくてもだいじょうぶ。わたしも読んでないから。

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『生ゴミを食べてもらうミミズ御殿の作り方 ミミズコンポスト完全マニュアル』佐原みどり(著) 中村好男(完訳)
……いや、やらないよ?(笑) そういや10年くらい前、『通販生活』でキャノワーム見て即座に注文した同僚がいたのだが、まだ続いてるんだろうか。