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古事記物語のことを語る

古事記物語 31  伊耶那岐命と伊耶那美命

「月読神よ。おまえは、夜之食国(よるのおすくに)を治めよ」
「須佐之男命よ。おまえは、海原を治めなさい」
伊耶那岐命は、そう命じました。

天照大御神と月読神は、父・伊耶那岐命の命令に従い、委任された国をしっかり治めました。

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古事記物語 30  伊耶那岐命と伊耶那美命

「わしは、長い間たくさんの子を生んできた。最後に、わしは三柱の尊い子を生むことができた」
伊耶那岐命は、うれしそうにいいました。

そして、首飾りの玉の緒を、天照大御神に授けました。
「天照大御神よ。おまえは、高天原を治めなさい」

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古事記物語 29  伊耶那岐命と伊耶那美命

「上の瀬は、流れが急だ。下の瀬は、流れがゆるやかだ」
そういいながら、伊耶那岐命は中ほどの瀬に飛びこみ、体を清めました。
その時にも、たくさんの神が生まれました。

左の眼を洗った時に生まれた神が、天照大御神。
右の眼を洗った時に生まれた神が、月読神。
鼻を洗った時に生まれた神が、須佐之男命でした。

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古事記物語 28  伊耶那岐命と伊耶那美命

伊耶那岐命は、筑紫の日向の橘のあわき原に着きました。
「わしは、なんと醜い汚れた国へ行っていたものだ。体についた汚れを、川で洗って清めよう」
伊耶那岐命は、みそぎをしました。

その時投げ捨てた杖・帯・袋・衣・はかまなどが、すべて神になりました。

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古事記物語 27   伊耶那岐命と伊耶那美命

こんなわけで、この世では、一日に千人がなくなり、千五百人のこどもが生まれるようになりました。

その後。
伊耶那美命は黄泉津大神(よもつおおかみ)、黄泉国の坂をふさいだ巨岩は黄泉戸大神とよばれるようになりました。
黄泉比良坂は、現在の出雲の国のいふや坂ではないかといわれています。

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古事記物語 26  伊耶那岐命と伊耶那美命

伊耶那岐命は、千引の岩をひっぱってきて、黄泉比良坂をぴたっとふさぎました。
その岩をはさみ、伊耶那岐命と伊耶那美命はいいあいをしました。

「夫よ。あなたがこんなことをするならば、あなたの国に住んでいる人々を、一日に千人ずつ殺すわよ」
「妻よ。あなたがそんなひどいことをするなら、わしは一日に千五百人のこどもをうむぞ」

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古事記物語 25  伊耶那岐命と伊耶那美命

「桃よ、危ないところを助けてくれて、ありがとう。わしを助けてくれたように、葦原中国の困っている人々を助けてあげてほしい」
伊耶那岐命は、助けてくれた桃に、意富加牟豆美命(おおかむずみのみこと)と名づけました。

ほっとしていると、今度は妻が追ってきました。

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古事記物語 24  伊耶那岐命と伊耶那美命

黄泉比良坂(黄泉国と葦原中国とをへだてる坂)のふもとにたどりついた時、桃の木が目につきました。
伊耶那岐命は、桃の実を三個とると、黄泉国の軍勢に向かって、力いっぱい投げつけました。
すると、軍勢たちは、桃の実をおそれ逃げていきました。

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古事記物語 23  伊耶那岐命と伊耶那美命

伊耶那美命は、醜女だけでなく、体についている八雷神に、おおぜいの軍勢をそえ、夫を追わせました。
伊耶那岐命は、腰につけている十挙の剣を抜き、剣を後手にふりはらいながら逃げました。
雷神たちは、しつこく追いかけてきます。

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古事記物語 22   伊耶那岐命と伊耶那美命

伊耶那岐命は、右のみずらにさしていた櫛の歯を折り、投げ捨てました。
すると、今度は竹の子が頭を出しました。
醜女が竹の子を食べている間に、伊耶那岐命はどんどん逃げました。

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古事記物語 21  伊耶那岐命と伊耶那美命

醜女が、すごい勢いで追いかけてきます。
伊耶那岐命は、黒い髪飾りをとり、醜女に向かって投げつけました。
すると、たくさんの山ぶどうの実に。

醜女が山ぶどうを食べている間に、遠くへ逃げました。
醜女は、なおも追いかけてきます。

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古事記物語 20  伊耶那岐命と伊耶那美命

「みないでねとあれほどお願いしたのに・・・。あなたは私の恥ずかしい姿をみてしまったのね。よくも私に恥をかかせてくれたわね。くやしいっ」
伊耶那美命は、くやしがりました。

「あの男を追いかけていき、つかまえてきなさい」
大声で、醜女(しこめ)に命じました。

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古事記物語 19  伊耶那岐命と伊耶那美命

すると・・・。
妻は、御殿の一番奥の部屋で寝ていました。
よく見ると、妻の体には、数えきれないほどのたくさんのうじが。
そのうじが、妻の体中をころころと動き回っています。

その上、頭・胸・腹・女隠・左手・右手・左足・右足には、恐ろしい顔をした八つの雷神が。
そんな妻の姿をみた伊耶那岐命は、「あっ」と大声をあげ逃げ出しました。

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古事記物語 18  伊耶那岐命と伊耶那美命

どの位の時間がすぎたのでしょうか。
長い時間がすぎました。
でも、妻は出てきません。

待ちくたびれた伊耶那岐命は、左のみずらにさしていた櫛の歯を一本折り、櫛の歯に火をともすと、真っ暗な御殿の中へ入って行きました。

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古事記物語 17  伊耶那岐命と伊耶那美命

「残念です。あなたが早く迎えに来てくれないので、私は黄泉の国のかまどで煮た物を食べてしまいました。でも、あなたが迎えにきてくれたので帰ろうと思います。これから黄泉神と相談してきます。その間、絶対に私の姿をみないでくださいね」
伊耶那美命は、真っ暗な御殿の中へ戻って行きました。

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古事記物語 16  伊耶那岐命と伊耶那美命

「先日こちらの国へきた私の妻・伊耶那美命に会いたいのですが」
「お待ちください」

しばらくすると、伊耶那美命が御殿の入口までやってきました。
「愛しい妻よ。あなたとわしで作っている国は、まだ完成していない。だから、帰ってきておくれ」

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古事記物語 15  伊耶那岐命と伊耶那美命

伊耶那岐命は、もう一度、愛する妻に会いたいと思い、黄泉の国へ向かって旅立ちました。
黄泉の国は、暗黒の夜の世界。
黄泉の国に近づくと、あたりがだんだんに薄暗くなってきました。

やっと、黄泉の国の御殿へ着きました。
あたりは、真っ暗でした。

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古事記物語 14  伊耶那岐命と伊耶那美命

その時に生まれた神が、泣沢女神(なきさわめのかみ)でした。
伊耶那美命は、出雲国と伯耆国(ほうきのくに)との境にある比婆之山に葬られました。

伊耶那岐命は、愛する妻がなくなった原因をつくった火の神を許すことができず、十挙の剣で火の神の首を切りました。
その時に出た血から、またたくさんの神が生まれました。

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古事記物語 13  伊耶那岐命と伊耶那美命

その後。
二神は、風の神・山の神・野の神・海の神・火の神など、数えきれないほどたくさんの神を生みました。
   
伊耶那美命は、火の神を生んだために、大やけどをしなくなってしまいました。
「愛しい妻よ。あなたは、火の神を生んだためになくなってしまったのか」
伊耶那岐命は、嘆き悲しみました。

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古事記物語 12  伊耶那岐命と伊耶那美命

おのごろ島から戻った後、吉備児島・小豆島・大島などを生みました。

このようにして、伊耶那岐命と伊耶那美命は、たくさんの島を生み終えました。