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古事記物語のことを語る

古事記物語 71   八岐大蛇(やまたのおろち)

命は、老夫婦に命じました。
「何度も醸造した強い酒を、たくさんつくってくれ。そして、家のまわりに垣根をつくり、八つの入口をつくるのじゃ。それぞれの入口には、強い酒を入れた船型の桶をおくのだ」

老夫婦は、いわれたように強い酒を造り、八岐大蛇を退治する準備をしました。
準備ができると、命たちは八岐大蛇がやってくるのをじっと待ちました。

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古事記物語 70  八岐大蛇(やまたのおろち)

命は、改めて櫛名田比売(くしなだひめ)の顔をみました。
やさしそうな美しい娘でした。
命は、櫛名田比売の肩にそっと手をかけると、櫛に変身させました。そして、八岐大蛇にみつからないように、櫛を自分の髪にさしました。

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古事記物語 69  八岐大蛇(やまたのおろち)

「そうだ。高天原にいる天照大御神(あまてらすおおみかみ)の弟だ。さっき、高天原から降りてきたところだ」
「天照大御神さまの弟とは・・・おそれ多いことでございます。娘を、あなたにさしあげましょう」

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古事記物語 68  八岐大蛇(やまたのおろち)

「よし。わしが、八岐大蛇を退治してあげよう」
「えっ、八岐大蛇を退治してくださるのですか」
「そのかわりといってはなんだが・・・、そちの娘をわしにいただきたい」
「おそれいります。でも、まだあなたの名前を聞いておりませんので」
「わしは、須佐之男命」
「須佐之男命さま?」

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古事記物語 67  八岐大蛇(やまたのおろち)

「それはもう恐ろしい怪物で。目は、ホオズキのように真っ赤。一つの体に、頭と尾が八つ。体には、桧や杉の木がはえていて、こけがびっしり。長さは、八つの谷と八つの山ほど。腹には血がついており、赤くただれています」
話を聞いた命は、しばらく考えこんでいました。

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古事記物語 66  八岐大蛇(やまたのおろち)

「わしには、娘が八人いました。毎年、八岐大蛇がやってきて、七人の娘を食べてしまいました。もうすぐ八岐大蛇がやってきます。この娘が、八岐大蛇に食べられてしまうかと思うと悲しくて・・・」
「八岐大蛇は、どんな姿をしているのだ」

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古事記物語 65  八岐大蛇(やまたのおろち)

「わしは、国津神・大山津見の子で、足名椎(あしなづち)。妻は、手名椎(てなづち)。娘は、櫛名田比売(くしなだひめ)といいます」
「なぜ泣いているのだ」

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古事記物語 64   八岐大蛇(やまたのおろち)

「おや、上流には、人が住んでいるらしい。行ってみるか」
命は、川にそって登って行きました。   

すると、一軒の家がありました。
中へ入ると、老夫婦が娘を囲み泣いています。
「おまえたちは、何者じゃ」

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古事記物語 63  八岐大蛇(やまたのおろち)

高天原で大あばれをした須佐之男命(すさのおのみこと)は、神様たちによって、下界へ追放されてしまいました。

須佐之男命が降りた所は、出雲の国肥の河のほとり、鳥髪。
命がぼんやり川をながめていると、上流からはしが流れてきました。

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古事記物語 62  天照大御神と須佐之男命

大宜都比売神の頭からは蚕が、二つの眼から稲の種子が、二つの耳から粟が、鼻から小豆が、女陰から麦が、尻から大豆がなりました。神産巣日神(かむむすひのかみ)は、それらを五穀の種としました。

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古事記物語 61  天照大御神と須佐之男命

その様子をみていた須佐之男命は、「おまえの口や鼻からだした物をくえるか」と怒り、大宜都比売神(おおげつひめのかみ)を切り殺してしまいました。

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古事記物語 60  天照大御神と須佐之男命

須佐之男命は、大宜都比売神(おおげつひめのかみ)に何か食べさせてほしいとお願いしました。
すると、鼻や口や尻から、美味しいものをいろいろとりだし、料理をして皿に盛りつけ差し出しました。

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古事記物語 59  天照大御神と須佐之男命

天照大御神が岩屋からでてきたので、高天原も葦原中国も明るくなりました。
長く続いた真っ暗な夜は、こうして終わりました。

神々は、このさわぎの原因をつくった須佐之男命に、たくさんの祓えものを背負わせ、長いひげを切り、手足の爪をはぎとって追放しようと、決めました。

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古事記物語 58  天照大御神と須佐之男命

その瞬間、戸の脇に隠れていた天手力男神(あめのたぢからおのかみ)が、天照大御神の手をとって、外へ引きだしました。
布刀玉命が、天照大御神の後に注連縄をはり、「ここから中へは入ってはいけません」といいました。

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古事記物語 57  天照大御神と須佐之男命

天宇受売命が答えました。 
すかさず、天児屋命(あめのこやのみこと)と布刀玉命(ふとたまのみこと)が、大きな鏡を差し出し、天照大御神にみせました。
天照大御神は、少しずつ戸から出てきて、鏡に映った姿をのぞきました。

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古事記物語 56  天照大御神と須佐之男命

「私が岩屋にこもっているので、高天原も葦原中国も真っ暗なはずなのに、なぜ天宇受売命は楽しそうに踊り、神々たちは大笑いしているの」               
 「天照大御神さまよりもっとすてきな神がここにきております。だから、みんなで大喜びして、笑っているのです」

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古事記物語 55  天照大御神と須佐之男命

その上、たくさんの長鳴鳥が「コケコッコー、コケコッコー」と鳴くので、高天原は大騒ぎになりました。
そのさわぎを聞いた天照大御神は、「何をさわいでいるのかしら」と、岩屋の戸を少し開けました。

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古事記物語 54  天照大御神と須佐之男命

しばらくすると、天宇受売命は、乳や腹やももをまるだしにして、くるったようにおどりだしました。
その様子をみた神たちが、「わぁーっ」と大声で笑いました。

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古事記物語 53  天照大御神と須佐之男命

天宇受売命(あめのうずめのみこと)は、ひかげかずらをたすきにかけ、まさきかずらを髪飾りにして、笹の葉を束ねて手に持ち、岩戸の前にふせた桶にのりました。
そして、足をとんとんと踏み鳴らしながら、楽しそうにおどり始めました。

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古事記物語 52  天照大御神と須佐之男命

この幣を、布刀玉命(ふとたまのみこと)が捧げ持ち、天児屋命(あめのこやのみこと)が祝詞をあげました。  
戸の脇には、天手力男神(あめのたぢからおのかみ)が、天照大御神を岩戸からひきだすために隠れています。