抜歯後二十三日。経過観察。
担当の先生は手術が入ったとかで、代診の先生。レントゲン写真を確認して「(嘆息)‥大変だったでしょう」。
回復状況は良いようで、今回の治療はおしまい。手術の跡が完全に修復されて埋まるまでまだ時間がかかり、食べ物が挟まりやすいので、一日に何度かしっかりうがいをするようにとのこと。
「(担当)先生にもよろしくお伝えください。すばらしい手術でした」
と言い残して診察室をあとにした私であった。本当に日が経つほど大変な手術だったという実感を深くしています。難しい仕事をやりとげる技術と精神に触れることができて幸せでした。ありがとうございました!
一日二回の消炎鎮痛剤が二月四日の朝で終わった後、痛むというほどではないにしろ「傷がある」という感じがまだ続いた。土、日くらいになるとそれも無くなってきて、口を大きく開くのにも支障を感じなくなってきた。今は指で押しでもすると少し感じる程度になった。
切り口を縫った糸を抜いてきた。深かった割りには順調とのこと。二週間ほど後にまた病院へ行って経過を診る。
診察室に入って待っている時に隣の話が聞こえて、まさに手術の説明をし方式の選択をする所だった。若い声の患者は就職活動中で、日程で悩んでいた。助言したくなるぞ。
腫れはほとんど無くなり、食事もほぼいつも通りに摂れる。奥歯を磨く時など口を大きく開くと、まだ障りを感じることがある。
二日目。一番脹れるのは二日目から三日目、と言われた通り、左の頬が富豪のようにぷっくり。いささか顔の皮がつっぱっているような気もする。全身の力が傷の回復に集中しているのか、じっとしていてもじわっと消耗するようで、怠さと微熱も感じる。顎が開きにくく、硬さのあるものは右で噛んでも左に響く。
三日目。体調は回復するも、頬は腫れている。ただ張った感じは少なくなる。全体的に前日よりまし。
四日目。顎がやや開きやすくなる。頬の腫れはやや縮み、萎んだ感じになってくる。
五日目。頬の腫れは一層小さくなり、顎の開きもより良くなり、食べやすくなってきた。
- サワシリン錠250(抗生物質)毎食後一回一錠三日分
- ミヤBM錠(整腸剤)毎食後一回一錠三日分
- セレコックス錠100mg(消炎鎮痛剤)朝夕食後一回二錠七日分
- ロキソプロフェン錠60mg「EMEC」(消炎鎮痛剤)痛い時一回二錠十回分
前の時は腸を少し痛めて便が黒くなったので、今回は整腸剤が追加されたのであった。
痛み止めは帰ったら一回分をすぐ服むように言われ、夕食の時間が近いのでどうしようかと思ったが、麻酔もひしひしと切れてくる。用意しておいた豆乳をお腹に入れてから、食後に使うはずのセレコを先に服用した。
夕食はお粥を一杯しか食べられなかったので、深夜に即席の春雨を食べて、睡眠中に傷んだりすると嫌なのでロキソを服んだ。痛いのは一日目が一番痛いということなので、この夜をやりすごせば大丈夫でしょうと。
左下顎水平埋伏智歯抜歯術血風録
2020年1月28日、私は左下の顎に埋まった親知らずに対する、開口時間一時間十二分に及ぶ抜歯手術を受けたのである。正式名称は「左下顎水平埋伏智歯抜歯術(分割抜歯)」である。
これまでのあらすじ
私は2014年10月に、右側上下二本の親知らずを抜く手術を受けた。一本目は右下、斜めに生え一部露出、歯肉の切開をし抜去、二本目は右上、露出しており単に抜くだけで、いずれの場合も想像したより受けるのは楽なもので、何だか分からない内に終わってしまい、術後に痛みや脹れが出た印象もないというものであった。
今回の抜歯顛末
三…[全文を見る]
(承前) とはいえ「全身麻酔でなくても絶対に抜けないということはない」とかで、全麻と部分麻酔の場合の説明を受けて、選択を迫られました。外来で抜けるギリギリの状態らしく、一時間くらいかかるかもしれないとのことで、口を開けているのが大変かもしれない〜けど部分麻酔でお願いしました。だって入院すると費用が十倍くらい違うんだって。そっちの痛みは麻酔もロキソニンも効かないじゃない。
でもすっかり入院するつもりになってたのでちと残念です。
市販のマウスピースを使ってみるのです。
いきさつ
2017年の6月に、睡眠中の無意識の噛み締めによる顎の不調が気になったため、歯科で相談してマウスピースを作ってもらいました。歯の型を取って作る自分専用の一品物で、かっちりはまるだけに、安心感と同時に負担感もあります。それが少しずつ歪んできたのか、去年の秋辺りから負担感が増したように思えてきたので次第に使わなくなりました。もうなくても大丈夫かと思ったのでもあります。今年の3月くらいから全く使わなくなりました。それでしばらくは問題なく思えていました。
ところが先月辺りから、また食いしばり…[全文を見る]