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好きなやりとりのことを語る
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平野 大体現代文学の常識からいうと、志賀直哉の文学というものが現代日本文学のいっとうまっとうな、正当的な文学とされている。そういう常識からいえばここに集まった三人の作家はそういうオーソドックスなりリアリズムからはなにかディフォルメした作家たちばかりだと見られているが・・・・。
太宰 冗談言っちゃいけないよ。
平野 いや、冗談じゃない、ほんとの話だよ。太宰さんはすでに少々酔っぱらっているから・・・・。
坂口 平野が言う意味は向こうが正統的の文学だとすれば、俺たちがディフォルメだというのだよ。
平野 それはそうだろうと思う。いくらあなたがそうじゃないと頑張ったっても・・・・。
太宰 オレにはちっとも分かっていやしない。ディフォルメなんて・・・・。
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「西洋へ行くと人間を二た通り拵えて持っていないと不都合ですからね」 「二た通とは」 「不作法な裏と、奇麗な表と。厄介でさあ」 「日本でもそうじゃないか。文明の圧迫が烈しいから上部を奇麗にしないと社会に住めなくなる」 「その代り生存競争も烈しくなるから、内部はますます不作法になりまさあ」 「ちょうどなんだな。裏と表と反対の方角に発達する訳になるな。これからの人間は生きながら八つ裂の刑を受けるようなものだ。苦しいだろう」
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「貴方のおっしゃる所は一々御尤もだと思いますが、私には結婚を承諾する程の勇気がありませんから、断るより外に仕方がなかろうと思います」ととうとう云ってしまった。その時父はただ代助の顔を見ていた。ややあって、「勇気が要るのかい」と手に持っていた烟管を畳の上に放り出した。代助は膝頭を見詰めて黙っていた。
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「おまえ意外と…」
「箱入り娘だなってのは聞き飽きた」
みたいな感じのテンポの良さは楽しかったです。「図書館戦争」。
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「きびしくいいすぎたかしら?」
「そんなことはありません。おっしゃることはすべて筋が通っていましたから」
「そう?」
「ええ、完璧に筋が通っていました。ただ問題なのはまるでくだらないということです」マックスはベンチから立ち上がり、烈しく打ち震えるような確信にせかされて、サラに向かい合った。
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「最も印象に残った訪問地は?」
「・・・」
「いずこも…」
「いずこも忘れ難く良し悪しを決めるのは困難…」
「ローマです!」
「勿論ローマです」
「今回の訪問は忘れ得ぬ想い出となるでしょう」
「病に倒れられたのに?」
「そうです」
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「良い天気ですね」
「良い天気です」
「あっ、あの雲。へんな形をしているね」
「ほんと、へんなかたち」
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「君は人生の荒海に乗り出すのであるな?」
「守田君は乗り出さないの?」
「乗り出すべきか、乗り出さざるべきか」
「またそんなこと言って!」とアハハと笑われた。
「伊吹さんだって、『乗り出したくないなあ』と思うこともあるだろ?」
僕がそんな目糞鼻糞虫的なことを呟くと、伊吹さんはべつに馬鹿にすることもなく、ニッコリ笑っていいました。「思う思う思う。でも、『やむを得ぬ!』」
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「はぅ!!(´;ω;`)」
「どうしましたか」
いつも微笑ましく拝見しております^^
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シスターグレー「消灯時間はとっくに過ぎています。何をしていたんですか。」
ステア「じ、じつはアメリカの月とロンドンの月のちがいを科学的かつ物理的に論じていたのです。」
アーチー「(そ、そうです)」
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「ばあちゃん、腹減ったぁ~」
「気のせいじゃ」
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「いちいち そうやってお前はいつも揚げ足を取んだよな、やな性格だぜ」
「アゲヤシじゃねェのか、よく考えてみろよ」
「ケンカ売ってんのかてめェ」
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「もしもきらいでなかったら 何か一杯のんでくれ」
「そうねダブルのバーボンを 遠慮しないで いただくわ」
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「夕刊の最終版でヨックスリー事件の記事は読まれましたか?」
「いや、今日は十五世紀以降のことは何も目にしてない」
前にも勝手に引用したけど。
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「考えてみたら、私たちの会話ってキャッチボールじゃなくてドッジボールばっかりだった気がします」
「はい?」
「相手に当てて終わり」
「はは!上手いこと言いますね」
「感心してる場合じゃなくて!私はキャッチボールがしてみたいです、あなたと」
「…」
「ボールは投げました…それじゃ」
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「やっぱり必要やろうか?」
「え?」
「あがん名作は必要やろうかね?」
「どがんこと?」
「あの事件は、本当のことやろ?」
「そう、実際にあった話」
「なんで、わざわざ映画になんかするとやろか?うちなんか、知っとるとに」
「知っとるって?」
「世の中には残酷かことのあるて、うちなんか知っとるやろ?ベトナムとか、ほら昔のユダヤ人の収容所とか、でも、うちは、わざわざ、そがん映画、作らんでもよかて思う、なぜ、映画にせんばいけんとやろか?」
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「悩みがあるなら話してみろよ」
「実は今、結婚を申し込まれていて、その人と…」
「それは断った方がいい。いや、断るべきだ」
「どうしてですか?」
「だってそいつ、お前と結婚したいって言ってるんだろ?」
「そうですけど?」
「ろくな男じゃねえや」
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「なぜ? 何もそう悲観する必要はないじゃないか、大にやるさ。僕もやる気だ、いっしょにやろう。大に西洋料理でも食って――そらビステキが来た。これでおしまいだよ。君ビステキの生焼は消化がいいって云うぜ。こいつはどうかな」と中野君は洋刀を揮って厚切りの一片を中央から切断した。 「なあるほど、赤い。赤いよ君、見たまえ。血が出るよ」 高柳君は何にも答えずにむしゃむしゃ赤いビステキを食い始めた。いくら赤くてもけっして消化がよさそうには思えなかった。
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仕事してた時、よく所長に怒られていた営業マンTさんとのやりとり
私「あ、髪切りました?」
Tさん「切りましたよ。それより所長との縁を切りたいです」