本棚を整理しようとして懐かしい漫画を読みふける罠にあっさりはまる。
成田美名子『ALEXANDRITE』
主人公が、気の合わない相手に対して「あいつは嫌いだけど、それでいい」と、嫌いは嫌いだけどそこにいる事を否定しない態度でいるのがいいなーと、私もそうでありたいなと前から思っている。
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本のことを語る
本今日買った本のことを語る
昨日なんだけど。
友達の絵描きさんの個展(http://striped-house.com/now1.html)にて。
彼女の絵が詩集の表紙になった!て事で購入しました(左)。タイトルもいいしね(笑)右は絵描きさん作の冊子。
絵がよく見えるように帯をとってみる。
本読了のことを語る
『イエロー・バード』ケヴィン・パワーズ
イラク戦争を題材にした話だということで、ある種の構えを持って本を開いたらば
「その春、戦争は自分らを殺そうとした。ニネヴェの平原が草萌えで緑に染まり、気温も上がってきたころ~」
って調子で、何やら詩的な言葉が綴られていたので面喰った。
しかしその詩的な文体のまま、無残で凄惨な戦争の場面が綴られていったので更にびっくりした。
当時21歳の三年兵の語りで、戦時と帰還後を交互に描きながら、18歳の初年兵マーフィーの死について描かれていく。
作者が実際にイラクに派遣されていたということで、その場にいた人間にとっての戦争とはどういうものかという描写がリアルというかなんというか。文章は詩的なのだけども(除隊後大学で詩を学んだんだって)。
大げさに言うと、こういうものが書かれて読まれることが小説というものの存在意義なんじゃないかとすら感じた。