さっきからよりによって本降りになってきた。もうちょっと話ていたい気がしてたのだけど、雨音がちょっとうるさい。でも、決して不快ではない。不快ではないんだけど、帰りのバス停でのバス待ちを考えると億劫なのだ。そのことを思い起こさ説程度の雨音だった。その雨音が気になったのか、一瞬こちらの心がここにあらず、というのを感じ取ったのか、相手も窓の外をちらと見た。そっか、あめか、とつぶやいたあと、こっちをみて確認するようにいった。
「雨が降ってきちまってるね」
こんなことなら早く帰してあげればよかったかな、けっこうしゃべっちまって、ごめんなー、…[全文を見る]
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