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読了のことを語る

『プリズン・ブック・クラブ コリンズ・ベイ刑務所読書会の一年』アン・ウォームズリー(著) 紀伊国屋書店
・たぶん新聞の書評だかコラムだかで見かけて、速攻で図書館に予約入れたんだと思う、が、何がその決め手になったのかまったく思い出せない。フィクションのつもりでいたらノンフィクションだったし(汗)
・友人に誘われ、カナダの刑務所で行われてる読書会にボランティアとして参加した著者による、読書会とその参加者の記録。著者はイギリス滞在中に夜道で通りすがりの二人組の強盗に襲われ、PTSDに長い間苦しんでいた経験あり。
・読書会って、個人的経験(学校で強制参加させられた)でイメージ悪かったのだけど、だいぶイメージ変わった。映画オフに近いような。個個人の経験と知識で変わる読み、その共有によってさらに広がり深まる読み。主宰者キャロルの信条「読書の楽しみの半分は、ひとりですること、つまり本を読むことよ。あとの半分は、みんなで集まって話し合うこと」
・カナダの刑務所の内部事情とかもおもしろい。刑期が残り3分の1になったら原則全員仮出所して、残りの刑期を外で監視されながら過ごすことになるそう。かなり厳しい条件。
・『ユダヤ人を救った動物園』について出てきた「善は悪より伝染しやすい」という言葉が、この本全体を包んでるように思う。