『ひつじのドリー』ダーチャ・マライーニ(著) 望月紀子(訳) さかたきよこ(画) 未来社
・イタリア語仲間から借りた本。
・原題直訳は、『ひつじのドリーその他こどものためのものがたり』で、こどものためのファンタジー集。ファンタジーといっても甘くなくて、表題作は、イタリアでは小中高あたりの国語の教科書に載ってるんだそう。星新一みたいな感じ?
・王様の台所出身だが身を持ち崩し、庶民階級出身のなべを妻にした、美しくて階級意識が強い浮気性のなべぶたの話とか、右と左で夫婦喧嘩ばかりしてるエナメルの靴とか、すごい発想。しかもこれ、ちゃんとその持ち主の人生も描かれてる。わたしこのエナメルの靴の話すごく好き。
・こどもが自分で買いにくい装丁というか価格帯というか、なのが惜しい……
・おもしろかったので、他の本も読みたいし、そのうち原書に手を出したい。いつかわからんけど。
本読了のことを語る