『べつの言葉で』ジュンパ・ラヒリ
家庭では完全にベンガル語(両親の言葉)、一歩外に出れば教育、研究から執筆まですべて英語で生活してきた著者は、20代半ばの頃にイタリアを旅行し、イタリア語に魅了される。アメリカ帰国後、イタリア語の学習を開始し、その20年後、家族(夫とこども)と共にイタリアに居をかまえ、イタリア語での執筆を始める。この本はイタリア語での初の著書。エッセイと短編二編。
言語的に、人種的に、また女性として、マイノリティであるとはどういう経験をすることか、とか、非母語を学ぶこと自体のおもしろさ、その過程あたりが語られていて、とてもおもしろかった。
非母語を学んでる人にはうなずけるところがかなりあると思う。
これ実際にイタリア語で読めたらいいだろうなあ。
本読了のことを語る