ここで中村歌六の名前が出てくるとは…。
中村歌六(三代目)は、当代の中村勘九郎さんの曾祖父で、当代の中村吉右衛門さんの(実の)高祖父にあたります。
歌六の子の十七代目中村勘三郎(せんだって亡くなった勘三郎さんのお父さん)は、歌六の晩年の子だったため、兄の(初代)吉右衛門と親子ほど年が離れていて、親戚関係でいうと、播磨屋と中村屋と高麗屋のところで時空がすごくゆがんでいます。
勘三郎さんは、祖父にあたる歌六が大阪の出で、父の勘三郎はその歌六に師事したことから、自分のルーツは大阪なんだ、と、とても意識していたそうです。
初代の吉右衛門は、途中で父・歌六の芸を捨てさせられ、謹厳実直タイプだったのに対し、弟の勘三郎は、まあ、私達の知ってる勘三郎さんみたいな人だったので、歌六が笑いの成分をどこかに多く湛えていていたのかもしれませんね。
昔の歌舞伎の話を読むと、結構むちゃくちゃなことやってたりするしな…。
ブラタモリのことを語る