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読了のことを語る

『猟師になりたい』北尾トロ

isbn:4784072446
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このまえ農文協の書店に行った時の流れで知った本。なんか古本屋関係で著者の名前は知ってたけど読んだことがなくて、そのうっすらとしたイメージとこの本のタイトルが解離(笑)してたので、借りてみた。
わたしの周囲にも著者同様、猟師さんは居ないので、知らなかったことばかりでおもしろかった。この本の中では著者はまだ初の獲物はお預け状態になってるのも含めて。世の中にはペーパードライバーならぬペーパー猟師がけっこういらっしゃるのね。そんで、車よりもある意味いろいろ「重い」ので、そのままやめてしまう(返納してしまう)方が多いらしい。
猟師自体について知らなかったのがひとつと、これもレビュー見てわかったのだけど、狩猟免許というのが単なる実用免許のひとつに過ぎない世界というのがあるのだな。わたしは車関連の免許すら持ってないので最初今ひとつぴんと来てなかったのだけども、これをルポとかドキュメンタリーとしてではなく、実用書として読む世界があるのだ。たぶん、車関連のちょっと特殊なのとか船舶関連とか、いやそこまでいく必要もないか、免許がないとその職種につけない、そういう免許(の世界)について語られるときがこういう感じなんじゃなかろうか。もしかして。
そう思ったくらい、狩猟免許とか猟師とながわたしの中では実在感なかった。読むまでは。
以前ハイクでどなたかが「DASH島はそろそろ狩猟も手をつけたほうがいい、イノシシと共生なんて言ってないで」と書いてらしたのを、思い出したわ。すごく。確かに、そこにたどり着かざるをえないよな、と思った。