『英国一家、インドで危機一髪』マイケル・ブース(著)寺西のぶ子(訳)角川書店
日本食べまくり旅行から一年半後、マイケルはミドルエイジ・クライシスに陥り、以前から傾向があったアルコール(&食物)依存に拍車がかかっていた。本人よりも先に危機に気づいた妻リスンは、ある日マイケルに告げる。「もう無理よ。みんなでインドに行きましょう」
いつもの、リサーチを兼ねた食と文化の体験旅行(インド料理は大好物!)のつもりで出掛けたマイケルだった、が……、
インドはスピリチュアルのメッカなのだった!
つーことで、神経症とアルコール&食物への依存の度合いが深刻なものになりかけてる、元カソリックで現無神論者の合理主義者が、インドで人生の危機を逃れる術をいやいや手探りするはめになる、という本でした。表紙イラストから察してください。ヨガです。
すごい笑ったしすごい身につまされた。
信仰があるのが当然の世界で生きてきて、その上で信仰を捨てたり失ったりした人の不安や悩み方感じ方、というのがよくわかる内容でした。
人を選ぶかもしれないけど、わたしはおもしろかった。イギリス人っぽい(←偏見)。ヨガやろうかな(笑)
あ、前半はトラブル満載のインド旅行記よ。「泊まったホテルが○○だった」て小話がいくつも作れそうな。